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gonnonさんが書き込んだレビュー

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Quiet Kenny (Reis)
Quiet Kenny (Reis)
価格: ¥ 880

5つ星のうち 4.0 「静かなるケニー」は、逆説である。, 2013/5/20
レビュー対象商品: Quiet Kenny (Reis) (CD)
20年ほど前だろうか。
寺島靖国氏が、「タイトルに騙されてはいかん。これはドーハムの勝負作である」と
書いていたのを読んで、なるほどと納得した。

確かに、タイトルと、志村喬かモーガン・フリーマンかというその聖者然としたルックスから、
ついつい、「寡黙で地味な職人プレイヤー」というイメージを抱かれがちなドーハム先生だが、
彼のキャリアと楽曲に鑑みるに、その本質は「情熱的で頑固な天才肌」と捉えた方が、
しっくりくる。

90年代に再評価された、初期の必殺お祭り盤「アフロ・キューバン」から、
ジャッキー・マクリーンとの、情念渦巻く「エル・マタドール」、
そして愛弟子、ジョー・ヘンダーソンを擁して激しくブロウする「ウナ・マス」等々。。
彼の代表作は、常に、熱いラテンの息吹を盛り込んだ、激しく情熱的な楽曲ばかりである。

その耳で聴けば、本盤にしても、怪しくも美しい「ロータス・ブロッサム」をはじめ、
「ブルー・スプリング・シャッフル」等のオリジナル曲に、彼の先鋭的な作曲センスと
「静かに燃える」熱情を感じ取ることができる。

キャリアの大半を「一匹狼」として過ごさざるを得なかったのは、「人付き合いが下手」
だからではなく、実はその孤高の才能を理解できる者が、あまりにも少なかったからでは
ないだろうか、と考えてみたりして。

Afro-Cuban
Afro-Cuban

5つ星のうち 5.0 一匹狼は何を求めたか?, 2013/5/20
レビュー対象商品: Afro-Cuban (CD)
ドーハムの特徴として、同時期の他のバッパーに比べて「オリジナル曲がやたら多い」
ことが挙げられる。
その作曲の量・質で、彼に匹敵できるのは、多分、ホレス・シルバーくらいだろう。

ドーハムとシルバーの二人は、ジャズ・メッセンジャーズの創設メンバーであったが、
ともに、早々にグループを離れてしまう。
彼らは、プレイヤーとしてよりも、自分の音楽を追求することに情熱を注いだのだろう。

チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーが創造した「ビ・バップ」は、
いわば「ひらめきとアクロバット」の音楽であり、それはそれで芸術的この上ないのだが、
ドーハムが目指したのは、多分「より多彩で混沌とした何か」だった。

60年代、愛弟子 ジョー・ヘンダーソンを得て「ウナ・マス」「ページ・ワン」等の
佳作群を量産するドーハムだが、それまでの道は決して平坦ではなかった。

まだ若き日の、彼の、理想を目指す果てない情熱と、ほとばしる才能が刻まれた、
最高に熱くて、泣けるアルバムです。

As Day Follows Night
As Day Follows Night
価格: ¥ 682

5つ星のうち 5.0 これは何?!アートにしてポップな傑作!, 2013/5/19
レビュー対象商品: As Day Follows Night (CD)
うわあ、ジャケットの可愛さに惹かれて、オシャレなカフェ的ミュージックかと思って
すっかり油断しましたが、何かスゴいぞ?!

2003年デビューの、オーストラリアのシンガー・ソングライターさんだそうですが、
1曲目から、何とも言えないファンタジックで、それでいて独特の緊張感を持った
アレンジと歌声にドギモを抜かれます!

なんかジョニ・ミッチェルやローラ・ニーロといった、
伝説の女性シンガー・ソングライターたちと直接繋がるような、得体の知れぬ才能。

先般、ノラ・ジョーンズがデンジャ・マウスと組んで作った ” Little Broken Heart "
は、このアルバムを意識したのではないかと思われるような類似性がありますが、
残念ながら、完成度はこちらの方が数段上!

いやあ、ほかのアルバムも聴かなくちゃ! 21世紀注目のシンガーです!

No Room for Squares
No Room for Squares
価格: ¥ 585

5つ星のうち 4.0 モーガン復帰を祝う、漢・モブレー兄のパーティー盤!?, 2013/5/19
Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: No Room for Squares (CD)
いやあ、カッコ良い!
所謂モブレーの3大傑作、" Roll Call " " Soul Station " " Work Out " と
大人気作 " Dippin' " の狭間にあるゆえか、あまり注目されない本盤ですが、
ノリと勢い、という面ではこれが最高では?!

特徴的なのは、6曲中3曲をリー・モーガンが書いていること。
63年のモーガンと言えば、かの " The Sidewinder " 発表の年ですが、
本盤はその2ヶ月前の録音のよう。
クスリ漬けからようやく復帰したモーガンが、この時点でいよいよ本調子、
本格稼働に向けて準備万端であったことを伺わせます。
特に5曲目 " ME' N YOU "、
このリズムって、まんまサイドワインダーへの布石じゃない?!
他の曲でのソロの切れっぷりも、これぞ「悪童」リー・モーガンって感じ!

「マジメなヤツはお呼びじゃないぜ」のタイトルも、可愛い子分の復帰を喜ぶ、
モブレー(とアルフレッド・ライオン)の気分を表しているようにも感じられ。

しかしこのジャケット、ギャングスタ・ラッパーのアルバムみたいですねえ。
「不良ハード・バップ」の頂点、ここにあり!

Icon
Icon
価格: ¥ 1,143

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 【要注意】ウワサの新作ではありません!, 2013/5/19
Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: Icon (CD)
うわあ、早とちり!
ウワサの新譜かと思って勇んで予約注文しましたが、コンピレーションでした!
アマゾンさん、トラックリストくらい書いといてよ!!
(ジャケット写真に小さく書いてあるから、注意すれば気づいたかもね)

同好の諸氏、要注意を!

あ、初めてディアンジェロ聴く方には、オススメですよ!
21世紀最高のR&Bですからね!

球体の奏でる音楽
球体の奏でる音楽
価格: ¥ 2,375

1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これはジャズではない。, 2013/5/3
レビュー対象商品: 球体の奏でる音楽 (CD)
オザケンの代表作と言えば " LIFE " となるのは異論のないところですが、
発表から二十年近く(!)経って、すっかり 「オトナ」 になった私が
今も聴き続けるのはこのアルバムです。

バックにジャズ・ミュージシャンを配したことから、ジャズ的、と表現
されることも多いアルバムですが、あまり「ジャズ」の要素はありません。

シンプルで衒いの無いアレンジ。
穏やかで美しい旋律。
たわいもなく、どこか夢見がちな歌詞。

それはむしろ、ジャズというよりも、アントニオ・ジョビンの音楽のよう。

フリッパーズ時代の、斜に構えたユーモアと、人を煙にまくレトリックを捨て、
LIFEで挑んだ、過酷なまでの率直さと明朗さを経て。
過剰な自意識との格闘の末にたどりついた「何の意図もない音楽」。

ジャズ界の悩める天才、コルトレーンは、ジョビンを評して言ったという。
「彼のようにシンプルな音楽が作れたら、どんなに良いだろう」

オザケン史上、最高に平凡で、最高に素敵なアルバムだと思います。

LAW AND ORDER + 5
LAW AND ORDER + 5
価格: ¥ 1,954

5つ星のうち 5.0 これはスゴい!, 2013/2/13
レビュー対象商品: LAW AND ORDER + 5 (CD)
いやあ、サルソウルというレーベルの何となしの敷居の高さ(?)ゆえ、
今まで名前しか知りませんでしたが、これはスゴい!

ディスコではなく、ソウル・ミュージック屈指の名盤とされるのも納得。
ぐっと胸に迫る、魂の歌のオン・パレードです。

とにかく全曲素晴らしいですが、特に、
何故こんなものが作られたのかはさっぱり分からないながら、
" Cheaters Never Win " ア・カペラヴァージョン(!)における、
ロン・タイソンとジョー・フリーマンの、魂のコール&レスポンスには
大悶絶です!

この1曲のためだけにでも聴く価値あり!最高です!

Take a Look
Take a Look
価格: ¥ 1,391

5つ星のうち 5.0 七光りではない。畏れるべし。, 2013/2/13
レビュー対象商品: Take a Look (CD)
確かに、それまでポップ・シンガーとして「そこそこ」の活躍ぶりで
あった彼女にとって、父、ナット・コールに捧げた " Unforgettable " が
ブレイクの切っ掛け(800万枚!)となったのは紛れもない事実で。

VTR映像と音声による「亡き父との競演」という、お涙頂戴すれすれ
の演出に対する、何となしの反感も加わってでしょうか。
人気の陰で「親の七光り」「えせジャズシンガー」等々の誹謗・中傷
がつきまといがちな彼女ですが。。。ええい、何を言うか!

声量・リズム感・テクニック・表現力、その総合点と高次のバランス
感において、80年代以降〜現在まで、彼女ほどの実力を持った歌手が
果たしてどれだけいるでしょうか?

61年、45歳でこの世を去った、ナット " King " コールは、アメリカの
ポピュラー音楽史上、屈指の(おそらくは最高の)シンガーでした。
 凛々しく、射るような眼差し。
 不屈の意思を示す、屈強な顎。
 そして、全てを赦すかのような、穏やかな微笑み。

彼女の身体には、間違いなく、その輝く遺伝子が受け継がれています。

フレッド・アステアを歌う
フレッド・アステアを歌う
価格: ¥ 1,000

5つ星のうち 5.0 クレッセンド? シューバート・アレイ? いやいや!, 2013/1/31
レビュー対象商品: フレッド・アステアを歌う (CD)
一般に、トーメの代表作としては、57年の"At The Crescendo" や、
60年の "Swings Shubert Alley" が挙がりますが、それだけじゃない!
特に、56年に発表されたアルバム "LuLu's Back In Town" と本盤は、
かなりの大傑作だと思います!

題名通り、アステア・ミュージカルの代表曲を集めた本盤ですが、
1曲目、"Nice Work If You Can Get It" から、もう彼の軽妙洒脱な
歌いっぷりに圧倒されます。

"The Way You Look Tonight" で見せる強力なスウィング感。
"Let's Face The Music & Dance" のセクシーさ。
"They All Laughed" のユーモアとペーソス。

それは正に、アステアのダンスをボーカルで再現したかのよう。
この憎らしいほどの優雅さは、決して、他には真似できません。

おなじみ、マーティー・ペイチ楽団も絶好調!
トーメと一心同体、最高にタイトでグルーヴィーな演奏を聴かせて
くれます。
間違いなく、ジャズ・ボーカル史に残る名盤です!!

Nancy Wilson & Cannonball Adderley
Nancy Wilson & Cannonball Adderley
価格: ¥ 567

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 キャノンボール張り切る! ジャズ・ボーカル最後期の佳作!, 2013/1/30
レビュー対象商品: Nancy Wilson & Cannonball Adderley (CD)
実力兼備の美人シンガー、ナンシー・ウィルソン嬢(24歳)と、
押しも押されぬ天才アルト奏者、キャノンボール兄(33歳)競演の61年盤。

ナンシーを見いだし、デビューをお膳立てしたのがキャノンボールという縁ですが、
彼女のさらなる飛躍に向け「もう一肌脱ぐか」といった感じの、貫禄のジャケ写です。
(色香にのぼせたパトロン親父、という見え方もありますが)

でも何より中身!
ナンシー嬢の、R&B風味も感じさせる、しなやかで、きらびやかな歌い回し。
キャノンボール、ザヴィヌルの、端正なブルーズを湛えた、洗練のフレージング。
まさにジャズ円熟のこの時期でこそ作り得た、ジャズ・ボーカルの佳作では?

しかし、60年代と言えば、ジャズ・ボーカル黄昏の時代でもあり、
そんな時期ゆえの、質とは比例しない、なんとなしの知名度の低さでしょうか。
ぜひぜひ、聴いて下さい。 良いですよ!

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