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5つ星のうち 5.0
個人的には最高傑作, 2003/5/23
初期のひねくれた歌詞のビートパンクから、日本を代表するロックンロールバンドへと変化を遂げたミッシェルの、
ちょうどその変化の過渡期の最中のあるアルバムだと思う。
過渡期だから中途半端だとか、発展途上だとかいうことではまったくなく、今までのスタイリッシュなロックを踏まえつつ、
歌詞がいじけを捨て、演奏はよりラフに、その結果すごくバランスのいいアルバムになっていると思う。
バンドのテンションは、次の「ギヤ・ブルーズ」よりもこれのほうが高いんじゃないだろうか。
こんなテンションをCDとかレコードに込められるバンドは本当にそうそういないと思う。
でもこのアルバムが傑作なのは、テンションだけで押し切る楽曲で全曲占められていないからこそだと思う。
曲を一つ一!!つ見ていっても、「マングース」「ゲット・アップ・ルーシー」「サニーサイド・リバー」など、
メロディーが立っていてとても良くできたポップな曲もあるし、
「ブギー」のような、テンションやポップさだけでは表現できないだれた世界を描ききった曲もある。
個人的にこのアルバムで一番好きな曲は「ロマンチック」。
けだるいイントロからはじまり、けだるいボーカルが入り、そのまま歌は終わり、気づくと演奏が異常なテンションになっている。
この混沌に「ロマンチック」という名前をつけることがもうとてもかっこいいと思う。
異常なテンションと、だれた空気とポップさが共存しているこのアルバムはあくまで個人的にだがミッシェルの最高傑作だと思う。