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映画版ナウシカ、エヴァンゲリオンとのつながり, 2012/10/23
映画版ナウシカの制作は漫画版の制作が完了する前にされたもので、
なるほどだから映画版は完結とは程遠いエンディングになっていたのかと納得。
ただしこの長編コミックスをアニメ映画化するとなれば、一コマ足りとも落とせない
から3部作くらいにしなければならないだろうなと考えつつ今からでもいいから映画版
ナウシカの続編が見たいと切に願う次第です。
結局どんな名作でもそうだがエンディングほど難しいものはないと思う。
過去どんなジャンルのいわゆる名作と呼ばれる作品はエンディングを間違ったために
駄作化されてしまうものもあった。
またはなるほどそうきたか、と頷くものも多くあったが、このナウシカは前半から
中盤にかけての重さ、深さが後半にかけて空中分解していくようだった。
具体的かつ明確な物事の関係図が後半にかけて徐々に抽象的になっていく。
前半から中盤で伏線を張っていた物語の内容が後半にかけて無為になっていく。
よって「あれ、これはこんなんでいいんだっけ?」というような疑問がふつふつと湧いてくる。
もっと深い関係があったのではないか、この謎解きにも近いストーリー展開はもっと
深いところに答えがあるのではないか、などと考えながらも読み終わった。
ナウシカの読後の私見を述べる前に考えたいのはエヴァンゲリオンとの対比だ。
以前から幾度も宮崎駿と庵野秀明の対談とか対話記事などを目にしたことがあったが、
エヴァンゲリオンは間違いなくナウシカにインスパイアされているのがはっきりと分かった。
エヴァンゲリオンは巨神兵であるとの意見もあるが、それだけではない。
いたるところで「これエヴァで見たな・エヴァに似てるな」といった部分がある。
森の人とカヲル君の共通点、使徒の存在、巨神兵の背中に羽が生えるシステムなどなど
数えればきりがない。
ナウシカの完結が93年、エヴァンゲリオンの開始が95年、ナウシカの終了を待って
エヴァンゲリオンの構想をねったと考えるべきか、それともナウシカ連載中にエヴァの
準備をしていたのかは分からないが、とにかくいたるところにエヴァとのトレースがあるので
(トレースといってしまえば失礼かも)
終盤では真新しさというよりも「どっかでみたことあるぞ感」が強かった。
おそらくナウシカ漫画版を見ていた人はエヴァを見てそう感じたのではないだろうか。
ただナウシカの方が現代の人間に問いかけるテーマという面では強く、それぞれの
キャラクターや事件の持つ意味がより明確であるためこちらは大人になってからも読める
といえるのかもしれない。
映画版ナウシカで完結したものと、あのようにして終わるものと思っている視聴者の方には
ぜひナウシカ漫画版の存在を知ってこちらも読んでみて欲しいと思う。