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5つ星のうち 5.0
薬学志向者一読の書, 2013/5/18
サイトカインハンティング(京大学術出版、2010)はインターロイキン・サイトカイン類の日本人研究者の苦労話を集めた興味深い書物であるが、本書はリュウマチ治療新薬アクテムラの研究者がその紆余曲折を詳細に記録した物である。退社後の記述であるので率直である。 薬学志向の若者に両書の一読をすすめたい。 実験用の関節炎マウスは、牛のコラーゲンを注射して発病させるそうである。 高価なコラーゲン食品崇拝者はどう思うであろうか?
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5つ星のうち 3.0
技術偏重?, 2013/5/12
最近の電子工学を駆使したソシオメータなるデバイスPRの印象が強い。 MITの学生や講習会参加者を対象にした各種具体例はあるが、いずれも迫力不足。 MITは工学系の出身者が経営学などに新手法を持ち込むなど興味深い体質を持っているが、下手をすると単なる話題提供で終わる可能性がある。 1960年代に電気工学出身の経営学の教授が電気回路理論を援用してダイナモなる物流などに関するSimulation Programを発表し相当に話題となり、日本でも日立が導入するなどしたがその後はどうなったであろうか? 今回のソシオメーターもHard Ware開発に心酔している印象が強い。 たとえば、大型天体望遠鏡が完成し、更に遠方が見えただけでは駄目で、それで何が出来るは今後の課題であろう。 巻末の20頁を越える解説も異常。
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5つ星のうち 5.0
現代のテロ理解のためにも, 2013/4/21
2013年ボストンマラソンテロ実行犯がチェチェン出身と知り想出した著書。 第二次大戦時にスターリンにキルギスなど中央アジアやシベリアに強制移動させられナチスのユダヤ殺戮に近い処遇を受けたチェチェン地方の話。 著者は当時ロシア人小学生で、強制移動させた跡地に送り込まれた孤児、戦争未亡人など社会的弱者の一人でその経験を下敷きにしている。 夜はコーカサスの山奥に潜んだゲリラが出没し放火などが起きる。 チェチェン、グルジアを含むコーカサス地方は、古くはギリシャ(アレキサンダー大王)、オスマントルコなどの影響大の地方で露土戦争、クリミア戦争を経て、第二次大戦時はドイツ側に立ち独立を志向(アイルランド独立闘争に類似)など極めて複雑な背景がある。これらの流れがBostonまで続いていた訳であろう。 ワイン、果物の豊富で金色に輝くコーカサス山脈はモスクワっ子憧れの地でもあるが現実は厳しい。 2014年ソチ冬季オリンピックの警備が問題。スポーツ・イベントを狙った今回のテロは世界に対する事前警告ともとれる。 民族抗争の根深さと歴史的背景を念頭に読まれたい。
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5つ星のうち 5.0
楽しく有益, 2013/4/11
学生時代に下宿で密かにシロアリを飼育していた程のシロアリ好きの京大農学部教授の著書。 環境に合わせた産卵数の制御や食糧として襲うクロアリがシロアリの自力回復が可能なレベルに捕獲数をコントロールしている話など、人口過剰と資源、食料不足で将来真っ暗の人類より優れた昆虫社会の話である。
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5つ星のうち 3.0
不明が多すぎる, 2013/3/24
天文学は大げさな装置を使って大規模な観測をする割には不明なことが多い学問という印象を持っていたが本書でその感を更に強くした。 高性能の機器を開発すれば、それだけ新しい論文が書けると言う傾向が天文学のみならず、物理系の分野には強いようだ。 それが自分たちの分野内での論文引用自慢になってしまう。政治家の永田町論理に近い。 太陽黒点の減少期間の長期化に伴う地球の寒冷化を随分に気にしているが、 黒点が長期間(1645-1715)減少したマウンダー極小期と小氷河期(1680-1730)などに一行も触れていないのは不可解。一般読者としてはテームズ河氷結などは大いに関心がある筈である。 数年以内に太陽活動の増大による電気設備への大影響を予想している記事が最近のNational Geographicに出ていた。 150年くらい前の太陽の異常化による電磁波の影響はNew York辺りにオーロラの出現したことで記録されているらしい。電気設備が未発達で、モールス通信くらいしかなかった当時では電源が無くても通信できた程度の驚きで済んだようだが、遥かに複雑な電気依存社会になっている現在、通信、電力網などが大打撃を受けて被害回復にも長期間を要するとの予想を同誌はしている。 本書に、この種の話題を期待したが皆無だった、誠に理解に苦しむ。 第五章が太陽活動と地球環境とはなっている割には、現役研究者としての意見が欠落している。 何とも消化不良。
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5つ星のうち 1.0
ひどい肌荒れ, 2013/3/20
出来るだけ素肌に着かないように注意したが家族が使用した後の食器洗いのスポンジに微量の洗剤が残留しこれが指先の皮膚を著しく硬化させてしまった。 食器洗浄時にゴム手袋使用では食器表面の微量残留洗剤(ヌルヌル)が判らない・・・・・次回食事で食器表面の残留洗剤が口に入り細胞損傷、肝臓傷害が累積される。 分子オーダーの問題である。 洗剤の危険性を認識すべきである・・・・家人は政府が禁止していないから安全と主張している。 微量洗剤の作用で、指先がすっかり硬化し先日肛門の周囲に軟膏を塗ろうとしたら粘膜を傷つけそうで閉口した。 食器はお湯だけで洗浄した方が健康には良い。他社の洗剤ではここまではひどくなかった。 見た目の清潔感に囚われるととんでもないことなる。 真空掃除機で排気中のPM2.5を室内にばら撒いてアレルギーになるのと同類。
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5つ星のうち 4.0
マイクロファイナンスの経済評価, 2013/3/17
貧困にあえぐ途上国でのマイクロファイナンスの実態を知るのには良い参考になる。 住所表示も無く、名前や家族の定義も全く違う文化圏では個人よりグループを対象としたファイナンスの効用は理解できるが、金利が随分に高いのには驚いた。 最貧水準からのスタート環境ではこのような高利でも有効で有難いのであろう。 ただし、社会全体としては続々として最貧層次世代が産出されているわけで、Endlessな努力のような気もする。 この辺りも考慮した有効な政策はあるだろうか?
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5つ星のうち 5.0
高層ビル利用者の参考になる, 2013/3/10
タワリング・インフェルノなる超高層ビル火災の映画があるが、本書は超高層ビル災害の貴重な記録。 全体の流れを把握するのには登場人物が多数登場するのは当然。 参考になったのは、避難階段は完全装備の消防隊員が上がってくる階段でもあるので大混乱になる事実である。 完全装備の消防隊員は20階程度でくたびれ果てることや、エレベータ隔壁が石膏ボードであることなど。 超高層ビルに大人口を詰め込んだ近代ビルの危険の書であり、利用者の心すべき著書である。 大津波以上に危険である。
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5つ星のうち 5.0
予想は当たっている, 2013/3/9
IBM360と言うのが当時の超大型コンピューターでそれを使った初期のコンピュター将来予測。 それにしては良く出来ていると言えよう。 人口がこのまま殖えたら21世紀には大問題になるとの結論。 反論を兼ねて、その後は「アイデアに限界はない」類の本や研究会が開催されていた。これらの資料は残っていないが、 「成長の限界」は現在でも生き残っており、現実はこの予測通りになっている。 環境問題も食料、資源問題も根本は人口問題である。 最近生物学者の坂口謙吾氏が「自滅する人類」という著書を出した。 要旨は餌を獲り過ぎたライオンは共食いで自滅せざるを得ないと言うもの。 人によってはこれの方が判り易いであろう。 併読を奨める。 成長の限界の要旨は一枚の図(横軸:年代、20-21世紀 縦軸:人口、食料、資源など)に纏められてwebでもチェック可能である。 これを眺めて、将来に絶望する子孫を作るかどうかの参考にしたら良い。
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5つ星のうち 5.0
田舎警察の恐ろしさ, 2013/3/9
嘘発見器の操作から総てを総動員して犯人をでっち上げる米国南部の田舎の酷さが判る。 指揮した検察官のBill Peersonを検索したら自らのHPに田舎名士然と夫婦の写真が載っており、 田舎町での業績の数々が誇らしげに記載されていた。 ごく最近はチェックしていないが。 かくもめちゃくちゃな米国南部の旅行は避けた方が良いと思う。
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