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5つ星のうち 2.0
努力が還元されないゲーム, 2011/12/25
= 楽しさ:5つ星のうち 2.0
シークレットエンディングまで見ました。総プレイ時間は70時間ほど。
【グラフィック】
全体的に良くまとまっています。ただ、前作よりは劣化したかなと思いました。
比較するならばサンレス水郷が妥当かと思いますが、前作の方が作り込んでありました。
しかし、前作の首都エデンもそうですが、今回の新都アカデミアを見ても、FF13チームは未来都市を造るのが上手いと感じました。
【戦闘】
戦闘は前作を引き継いだ形になっています。
3人目のメンバーをモンスターにし、モンスター集めと育成を盛り込んだ点は面白かったです。
しかし最終的にパーティメンバーが全ての役割をこなせ、自由に組み合わせることの出来たFF13と違い、
モンスター自体の強弱(初期値)・それぞれに合ったレベルアップアイテムの必要性等から考えれば、戦略性は低くなり、攻略のハードルは高くなったかと思います。
ただ、全体を通じての戦闘のバランス調整はよく、FF13からの改善が見えました。
【システム】
ヒストリアクロスを通じてあちこちを行き来するシステムは、フィールドの大きさ的にもテンポが良く好印象でした。
しかし、フラグメント集めの折、雰囲気を変えただけの同じフィールドを何度か訪れる必要があったりと、所謂「使い回し」が目立ちます。
【サウンド】
前作の「閃光」やヲルバ郷でのサウンドほどビビッと来るものはないですが、良曲揃いかと。
【シナリオ】
まず、良くも悪くも前作をやった人向けです。
例えばピンチの時に助けてくれる人が前作の主人公パーティキャラだったりで、ちょくちょく前作キャラが絡んできます。
前作をやった人ならば「ここでこのキャラか」という感慨も沸くでしょうが、初プレイなら感情移入も出来ないままに勝手に画面の中のキャラ同士が盛り上がる感覚になるのではないでしょうか。
オートクリップや初心者の館で補足されているとは言え、オーソドックスなRPGで良くある「前半の頃に知り合ったキャラが後半助けてくれて感動!」みたいなシチュエーションにはほど遠いかと。
ただ、シナリオの核となる部分のキャラは新規なので、そこは評価できるポイントですね。
ここからが本題です。今作はマルチエンディングなのですが、これが酷い。
イベントを見て選択肢を変えるだけで起こるパラドクスエンディング(PE)が簡素なのは、必要とされる努力と還元されるモノが釣り合っていると思います。
しかし、レベルを上げ、戦略を練り、エンカウント率も捕獲率も低いモンスターを育て、勝利を勝ち得た時に起こるPEが、イベントを見ただけのPEと同じ程度の扱いなのはどういう了見でしょうか?
真EDも、上記のような努力にプラスして、お使いクエストをこなし、バカみたいなクイズを何とかしてクリアし、
いつ当たるかもわからないスロットをやり、大して面白くもないミニゲームをやった結果出るのがあれでは、あまりにもユーザーを馬鹿にしているとしか思えません。
「RPGかつマルティエンディング」で私が思い浮かべるのは、「ドラッグオンドラグーン」な訳ですが、
あれはエンディングそれぞれが個性的で、真エンディングも「そこまでやり込んだか。じゃあさらなる絶望を与えよう」と言った感じで、努力に見合ったモノが還元されていました。
輪をかけて酷いのが、今回のノーマルエンドと真エンドが、前作と今作のプレイ全てを無にしてしまうEDだからです。
前作含め、プレイした人が「今までのプレイは何だったの?時間と金返せよ」となるのは当然でしょう。
また、今回のエンディングの展開に至る理由の全てが、【今回から後付けされた設定】のためであり、その設定さえ違うモノであれば、いかようにでもハッピーエンドが作れたはずです。
そういう点から見ても、開発者が何をしたかったのか皆目見当が付かず、FF13をやった人へのお詫びと言うより、当てつけのようなゲームでした。
【まとめ】
グラフィック・システム・戦闘・音楽と、そこに目を向ければ☆4以上のゲームだと思います。
しかし、シナリオの展開上、時間をかけてまでシナリオをすすめたりフラグメント集めをする必要性がこのゲームにはないと言っていいので、
【プレイするだけ無駄】という点から評価は☆2にしました。