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5つ星のうち 4.0
ぬくもり☆, 2009/6/7
自然破壊により、荒れ果てた未来の地球でウォーリーの生活模様。 キャッチになっていた「孤独」「ひとりぼっち」というよりは、仕事をして趣味があって、「ウォーリーはウォーリーの暮らしをしている」そういったイメージのほうがしっくりくるかもしれません。 そんな毎日の中、イヴに出会い、恋に落ちることで、ウォーリーの人生、物語が動き出します。 ロボットだけど感情が生まれているのです。 地球に住めなくなり、宇宙船の中で暮らしをしている未来の人間達は、皆が皆、快適で楽チンで、きっと後悔も争いも嫉妬もない人生ではあるけれど、全てロボット任せでプクプク太って自分では何も出来ない、自分では何も考えない人間達です。感情は見事に同じようにコントロールされてるような感じです。 ウォーリーらとの関係の中で、そんな人間達も本来の人間らしい感情が感化されてくのですが、決して人間の性質に深く踏み込んだほど難しさはなく、 また自然破壊などのメッセージ色も感じられますが、説教や説明臭さもさしてなく、(とはいえ、その手の感じが苦手な人は受けつけないかもですが) 何にしろその辺のテーマを効かせながら、 物語の軸はウォーリーとイヴのラブストーリーで、手と手を繋ぐようなぬくもりのある(またその価値を描いたような)話です。 CG映像も見事なものでとても表情豊か、特に宇宙でのウォーリーとイヴのダンス、ラブシーンなんて美しくて愛らしくて、心奪われるものでした。一番好きなシーンです。 ラストですが、個人的には最後はウォーリーの記憶が戻らないほうがある種の美観は際立ったかもしれないと思います。 子供にはまだイメージが届かない、わからない部分が多いだろうけど、もし退屈せずに今は単純にドタバタ劇を楽しんで見れたなら、また大人になってみた時に面白い作品ではないでしょうか。
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
好みは別れる☆, 2009/3/19
一見ティムバートン風ですが、見た印象はまた別物。 キラびやか、華やかな画面なのですが、ずいぶんと安っぽくてバランスが悪く見えました。 それも狙いかもしれませんが、個人的には強いキャラのごった煮感とあいまって、ただゴチャゴチャしているようで苦手でした。 最後は感動があるし、面白みや興味深く引き付けられるところも少なくないのですが、ギャグなどいくつかのやり取りや展開がくどくて寒くて、ちょっと私は駄目でした。どうもセンスが合わなかったようで、特別に印象も残らなかったです。 とはいえ、一貫した個性をもった作り込まれた作品ではあるので、この世界観やちりばめられたセンスが好きな人はとても心の踊る作品になるでしょう。 ただ、出来の問題ではなく、好きな人は好きという側面が強い作品だとは思います。
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5つ星のうち 4.0
簡単な引っかけ問題☆, 2009/3/19
ガリレオのテレビ版は見ていませんが、原作は読んでいました。 多少無駄っぽい演出はあれど、小説原作の作品として、原作の資質がしっかり伝わる成功作だと思います。 堤演じる石神の冴えない中年男っぷりは(堤じゃかっこよすぎるように思いましたが)演技がうまく想像以上にハマっていたし、 いかにも作り込んでる感のある福山演じる湯川も、想像よりアクが少なくてよかったです。とてもいい対比であり、助演役になっていました。 あくまで石神が中心の筋書きであり、ちゃんと石神が主役になっています。 以下ネタバレになりますが、 やはりこの作品の肝は、 松雪演じる花岡や鑑賞者をも含めて、石神は性根の歪んだ陰湿な人間なんだと連想させ、「石神ってもしかして気持ちの悪い人なんじゃないの?」と思わせといてからの真実。 その結末には感心させられるものがあるし、何よりこの結末によって彼の本意本質がわかった時、あまりに切ないです。 途中の母と娘の対比。最後、娘が石神に対して泣いていたシーンなどもグッときました。 (男としての魅力には欠けたかもしれませんが、) その想いは賭け値なしに深く美しさがあり、彼のそこにおける尊さがよく描れていたと思います。それはこの作品の最も重要な要素でしょう。 石神は私があなたに感謝しているんだと言いますが、もちろん彼にとってはその通りだからこそなのですが、確かなまでの献身でした。 いつもボソボソ喋ってる彼が嗚咽をあげて泣くところは印象的だし、石神が何を一番願っていたのかがよく伝わってきます。 天才数学者らしさと石神の人間性が反映された見事なトリックですね。
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5つ星のうち 5.0
受け入れ方☆, 2008/12/18
どこかミステリアスに描かれていて、読むに連れてこの小説の中の世界が段々と見えてくるようになっています。 それは私達の住む世界と異なる世界ですが、同時にその世界は私達の世界に重ねられるべきものであり、登場人物達は私達と同じ側面を持つのだと思います。形式はSF的でありながらも、彼らの姿は何よりも現実感を持って訴えかけられるものがありました。 これは登場人物達が、(極端に言えば私達と同じように)限られていて、抜け出せない現実があり、でもその中に何かを見出し、また受け入れようとしているからこそではないでしょうか。 彼らは決して諦めているのではなく、投げ出しているのでもなく、たしかに生きています。自分ではどうにもならないその運命、その社会と平行して自分の生を紡ごうとしているのが感じられます。 そしてこの小説を支えるひとつに文章の良さあると思います。描写や洞察力が素晴らしいのです。 誠実に抑制の効いたそれは、この登場人物達を表すのにぴったりと重なります。 そうして描かれるエピソード群は細密でリアルな人間の営みであり、社会の光景ともいえるでしょう。(もしかしたら現実でも意識出来ないくらいに)人間の息づかいのひとつひとつまでが伝わってきます。 そしてやはりラストシーンにかけての姿は本当に、本当に痛切なるもので、まさに胸がいっぱいになり言葉を失ってしまいました。やりきれない哀しみとまた苦しみを抱かずにはいられません。もうたまらなくなってしまいます。大袈裟ではなく、読み終わってもずっと何かヒリヒリしたまま、何も出来ないでいたほどでした。 今思い出しても、自分が何かを感じてるのがよくわかります。凄く「残る」作品だと思います。
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5つ星のうち 4.0
ギャップ☆, 2008/12/18
この映画を見て、バットマンの行動に感動したり、魅力的に見えたりする人は少なくないでしょう。私自身もやはりそうです。 多くの映画の鑑賞者にとってはヒーローに映っただろうと思うのです。 ただ現実には、(こんな極端なことではなく、もっとちょっとしたレベルの出来事や些細なやり取りの中でさえ、)このように振る舞える人はあまりいないでしょう。むしろそのように振る舞う人を迷惑に感じることだってあるかもしれません。 このようなタイプは、(たとえそれがあくまでその人自身のスタンスなだけあっても)かっこつけてるとか邪険にされたり、誤解されたり、元来カッコ悪く見えることが多いはずです。 社会はもっと割り切ることを求めているといってもいいかもしれません。 もちろんバットマンは実際そういうところに追い込まれていたのですが、でも映画の鑑賞者にとってはベントが可哀想なくらい、かっこいい存在になっていました。もちろん、バットマンのヒーロー性の映画なので当たり前でもあるのですが。 そういったところで少しそのギャップが消化しきれないところがありました。 この映画のメッセージ、実質的な説得力には欠けるかなと。リアリティというのか、綺麗ごとに思えても仕方ないし励みにはなりにくいと思います。 そういう中でジョーカーのクールさの極立ちかたはよかったと思います。誰もが同質の悪意を秘めているというテーマ、悪というもののある種の魅力みたいなものがよく描かれていたと思います。 作品としても全編スリリングでよくまとまった、楽しめるものでした。
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5つ星のうち 4.0
それは密かに為される☆, 2008/12/15
「光と闇」「正義と悪」そのコントラストをうまく描き出していると思います。正しさには限界があるし、闇があって光は輝きます。 バットマンとジョーカー。デントの二つの顔。コイン。 バットマンという正義の中においてはジョーカーを殺せません。 この作品の核にあるのは、ジョーカーはあくまで人間であり、その悪の性質は人間が持っている。という部分でしょう。それを見るものへと訴えてきます。 きっと誰よりも悪から遠く、高い志と信念を持ち正義であったデントの狂心ぶり。 (それは誰よりも正義であろうとした人間だったからゆえの変身でもあったと思うと悲劇性も感じます) また起爆させなかった市民の行為も、決して正義を示すためのソレだと言い切れる人はいないのではないでしょうか。何かが少し違えば、例えば匿名によるものであればそれも為されていたのかもしれません。 キーであるジョーカーがクールなまでに描かれ、また演じられているのが素晴らしいと思います。 個人的にもうひとつの気になるのは、バットマンは好きな女性に自分が選ばれていたと思っているというところ、また真実が隠されるところです。それを知ったらどんな風だったろうとも思います。 最後はいかにもな孤独なヒーロー的でもあるので、(もちろん実際にそれはそうなんですが、)単にそこに収まる感じはすこし残念な気がしないでもありませんでした。 ただ世の中にも(あるいは自分の誠実さのために、同時に誰かのために)影なる部分を引き受ける人というのがいて、その人は本当に孤独な戦いを強いられるはずです。自分は人をどう見て、どうあるべきなのかについて考えさせられます。 全体的には、もちろんそれ相応にダークだし少し長いしうるさい作品でもあるのですが、スリリングかつエンターテイメントに昇華されていると思います。
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5つ星のうち 4.0
絶妙な仕掛け☆, 2008/12/13
基本的に「運命じゃない人」と同じ仕掛け、仕組みのコメディ+ミステリー。 素直に感嘆したり、頷いたり、騙されたりしながら、楽しめる作品だと思います。 かるーい感じの雰囲気とトントン拍子のテンポなので、物語そのものが深く残るような印象ではなく、もしかしたら忘れてしまうかもしれません。 だけど、見ていてとても引き込まれる巧さがあるし、その中にある独特の味わい、さらっとしながらも意味合いを感じさせてくれるセリフが好きですね。 役者も好演かつ適役だったのではないでしょうか。 また根っこには愛あるものが感じられて、だからこそ見終わっあとも心地よく、多くの人にオススメ出来ます。
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4 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ただ共演しただけではなく☆, 2008/12/13
初っぱなから随所にあるワイヤーアクションはいかにもワイヤー!な感じで、まるで魅力を感じられないのですが、 全体的にはそれぞれの役者の魅力がよく立てられており、特にジャッキー健在を感じさせてくれる作品に仕上がってると思います。 酔拳シーンや、何よりたっぷりの引き出しと多彩さで見るものを引き込むジャッキーと凜として強く速くまっすぐなリーのタイマンシーンは尺もその内容もたっぷりと魅せてくれるものでした。「ただ共演しました」ってだけではないのがいいですね。 適度な長さと単純かつよくまとまったストーリー、アクションシーンも多く、また壮大な雰囲気はカンフー映画にあるコアな匂いも薄まって、ファンのみならず楽しめる作品だと思います。 最後もわかりやすくすっきり出来ます。
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11 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
雰囲気ある☆, 2008/7/14
今まであったピアノシンセ空間処理の印象と比べると、多彩で装飾的なサウンドになっていますね。 基本的にはスケールがあって尊厳さが漂う音作りで、民族的なムードあったり、けっこうあからさまな感じでもありますが、なかなか雰囲気あるものになっていると思います。 動きのある曲も多くなっているので、そういう意味では従来のコールドプレイ的な退屈はしないかもしれません。 まず一曲目など期待させられるものがあるのではないでしょうか。 個人的に(好みもあるかと思いますが、) それほど心を奪われたかというとそうでもないので評価は低めです。 ただ、別段凄みや驚きを感じるような作品ではないは思いますが、コールドプレイっぽさもありつつ、コールドプレイとしての目新しさは十分感じさせてくれ、アルバムとしても曲それぞれとしても十分聴かせてくれる作品になっていると思います。 及第点といっていい出来栄えではないでしょうか。
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5つ星のうち 4.0
ローファイ的でモダン☆, 2008/7/14
音は骨太で、どこかヴィンテージライクな大人の古着屋さんといった空気感。 まるで無駄なく、とても洗練されているので、モダンな印象さえあるように思います。 トーン自体は暗く地味めなんですが、全編通して動きのある重いビートが肝になっていて、気だるくもダイナミックな感じではないでしょうか。 個人的にいうと最近のBeckの作品の中では一番新鮮に入ってきた作品でもあり、またBeckらしい作品だとも思います。 よくまとまっていて、ある意味お洒落でもあり、逆にいうと不器用な勢いといったものはないですが、かっこいいという点では申し分なくかっこいいと思います。 クールで渋い味わいがありますね。 聴き込んでいきたいです。
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