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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
バンドサウンド再構築, 2008/11/5
当時の剛のアルバムを年代順に聴いていくと「本当に同一人物の作品か」と疑いたくなるほどサウンドや歌声が変化していきますが、ここでも前作の弾き語りスタイルから一転して再びバンドサウンドを全面に打ち出した作品になっています。ただ、それまでと明らかに違うのは、弾き語りという得意スタイルを中心に据えた新しい独自のバンドサウンドに再構築したという点です。本来、アコースティックギターは電子楽器中心のバンドアンサンブルの中では楽器の特性上裏方の役回りで、スタジオ録音時の隠し味としての使われ方が一般的であったと思います。それを剛は、エレキギターの仕組みを応用したピックアップを取り付けたアコギを使用するという技術的革新を試みることで、アコギを中心に据えたバンドサウンドをスタジオのみならずライブ会場でも実現することに成功しました。今作の「泣いてチンピラ」はその真骨頂を早くも発揮し、剛のサウンドの方向性の指針となったと言えます。90年代のアンプラグドブームの時、「それはとっくに剛がやってるよ」とよく思ったものです。もうひとつ特徴的なのは、「ろくなもんじゃねぇ」や「SITTING IN THE RAIN」に見られる、自身の声をインスト部分のリード楽器として使用する(「ぴぃぴぃぴぃ」など)という手法です。これは剛の歌い手としての実力抜きには成立し得ない高度な表現で、他の歌手では小田和正などで見られるものです。その後「とんぼ」で最大の効果を発揮し、剛の音楽スタイルの中で欠かせない要素の一つとなっています。楽曲的には、ライブの定番曲に加えて珍しく洗練された雰囲気の「パークハウス」や、剛の詩作の最高傑作の一つと思われる「LICENSE」など曲数は少ないですが一切妥協なしのすきのない作品です。当時、剛が新しい境地を開拓した自信と喜びが伝わってくるような「聴く楽しさ」がある陽性のアルバムです。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「原点回帰」, 2008/11/5
今作の音楽的に一番重要な要素は、長渕剛がデビュー以来初めて単独でスタジオ入りし、ほぼ全編に渡って「弾き語り」という、自身が最も得意とし、かつこだわり続けてきたスタイルでどこまで世界観を押し広げることができるかという実験であったということです。また制作の背景として、前作でのバンドサウンドへの過剰な傾倒の反動としての原点回帰指向と、体調不良によるツアー中止の精神的ダメージとそこから這い上がったという事実があります。そこで得た「何か」がそれまでの延長線上から一段飛び越えた高い次元へと楽曲のクオリティを押し上げたことは間違いありません。セルフプロデュースされた今作品のサウンドは、たった独りスタジオでギターを抱えてマイクに向かう剛と対峙しているような緊張感を聴く者に与え、冷たく研ぎ澄まされた音からはその場の温度や空気感までが伝わってきます。そして忘れていけないのは、剛が類いまれなギターの名手であるということです。デビュー当時、一流のプロデューサーとミュージシャンに認められて制作したアルバムが剛の満足いく成果を得られなかったのも、ひとえに実力に裏打ちされた音楽センスが常に時代を超越した視点をもっていたからに他ならないと思います。今作でも1986年の音楽的流行をほぼ無視し、バンドという形態から自由になることでそれまでライブでしか披露できなかった本領を存分に発揮し、現在まで続く長渕サウンドの足掛かりを得た作品となっています。歌詞については聴く人の人生にいつまでも寄り添って離れない親密さと普遍性があり、10人10様の思い入れができる点で剛の作品の中でも一、二を争う人気作だと思います。私は中学生のとき剛を聴き始めて、一時遠ざかった時期がありましたがこのアルバムだけはよく取り出して聴きかえし、その度に新しい発見や解釈ができた思い出があります。耳を澄ませて聞きこむ程に剛の奥深さが発見できるまさしく傑作アルバムです。
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
しばれるロックンロール, 2008/5/24
またイツモのライヴベストアルバムでしょ?」と思ってる方(僕も思った)、出だしこそジャンピンジャックですが、シャッタードにシーワズホットでアズティアーズゴーバイときて、さらに、日本盤ボーナストラックにアンダーカバーオブザナイト。珍しい曲やってるだけじゃなく、演奏が熱い。 コネクションの歌い出しが明らかにフラットでも気合いでもっていくキース、スタートミーアップでキースのイントロよりぶっちぎりでテンポアップして最後までばてないチャーリーワッツ、年々弾かなくなるロニーのイブし銀、病的にハイなミック。 ストリップトやノーセキュリティの完成された演奏をライヴリックスでぶっ壊し、今作品で「超一流なんだけどアマチュアっぽい」(うまい表現ではないですが誉めてます)というある種、往年のオーラを取り戻したとも言えます。 つまり、90年代の「ストーンズたらんと頑張って洗練されたストーンズ」から「頑張らなくても余裕でストーンズ」という自由を得たということです。フラッシュポイントのときチャーリーがクリック(メトロノームみたいなやつ)聞きながら演奏して、バンドアンサンブルがガチガチだったのが隔世の感があります。 ストーンズ初体験の方には怖くてお薦め出来ませんが、ストーンズの本質を捉えつつ、取っ付きやすいという意味で三枚目くらいの方にいかがでしょうか。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
傑作アルバム!, 2006/10/13
ギターについては諸所で言われる通りよいし、天才スティーブ・ジョーダンのドラムも素晴らしい。特にドラムが今作の核ではないかと思うほど気持ちイイ。これ見よがしなテクは一切なし。ただただ曲と歌のよさを前面に出すためのドラム。そして、歌と歌詞は前作から飛躍的に良くなった(僕の趣味では)。1曲目は政治的ともとれる内容だが、よりナイーブで感動的ですらある。怒れるニール・ヤングとは違い、ブッシュ再選後におけるアメリカの若者が抱く気分が伝わってくる気がした。ジョンが「満足いく完成度になるまでリリースを控えた」と語るように、本当にスキのない作りで何度聴いても飽きない。時間も50分ジャストでちょうどいい。うまいのは当然だが、一音一音が厳選され、弾きすぎで冗長になることもなく、耳に残るギターフレーズがいっぱい詰まっています。あと、ジョンのギターはエレキだけでなくアコギも素晴らしいです。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
玉石混交, 2006/9/21
僕はついつい誰がどのパートを弾いているかが気になってしまうのですが、このアルバムはLove you Liveとの聞き比べができるので特にそう。1曲目はキースがベース、ギターリフはミックが担当。Love you Liveと比べるとリフの切れ味がイマイチなのと、ごりごりのベースソロがない理由がよくわかります。そもそもビルはベースの音を歪ませたりしないですしね。でもこの曲のキースのごりごりベースはかっこいいです。10曲目はミックとキースがギター、ミック・テイラーはベースでビルはシンセを担当。Liveではロニーがベースを弾いてます。テイラーのベースはアルバムの白眉で、ギターソロ同様に繊細で情感あふれる素晴らしい演奏です。あんまり凄いので最初、「ビル・ワイマンすげえ!」と感心したのですが日本盤解説を読んで納得しました。その他の聴き所は、2曲目と6曲目です。3曲目は別格(Liveの方が断然すきですが)。2曲目はテンプテーションズのカバーでわりとまんまなのですが、ノリノリのピアノとめいっぱいタメを作って「ガーん!」と一発できめるキースとのかけあいや、テンプスの洗練とは隔絶のミックのシャウトがたまらなくかっこよいです。6曲目は「ベガーズバンケット」の「放蕩息子」や、「メインストリートのならず者」の「Turd on the run」を彷彿させるザクザクしたギターがいいですし、サラリーマンの悲哀を歌った歌詞としぶいミックとキースのハモリ、疾走感のあるドラム、後半の哀愁を誘うピアノとギターソロといった具合に非常にスキのない構成で隠れた名曲だと思います。7曲目も車で聴くとグッときます。あとの曲は、個別には好きなのですが似たようなもっといい曲(ストーンズの)があるのでついついとばしてしまいます。ごめんなさい。でも、4曲目も前半までは最高に好きです。
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
案外捨て曲なし, 2006/9/7
このアルバムはツアーにでるために前作からほとんど間をあけずに大急ぎで製作されたものです。ボツテイクを掘り起こしたものとなったのもそのため。Start me upがレゲエだったというのは有名ですが、以前ミックはインタビューで否定してました。キースみたいに適当にある事ない事を言う人ではないので本当かも。ボツテイク集といっても昔の音源をそのまま収録したわけではなく、ボブ・クリアマウンテンによって80年代初頭最新の音に生まれ変わっています。ネイバースでは、ドラムビートを強調するあまりハイハット(八分音符をきざむ)の音が消されており、妙に沈黙した間のある曲になっています。Start me upは言うまでも無い名曲ですが、スクールメイツが踊りそうな明るいポップなノリの2曲目や、珍しくロニーがクレジットされたブルージーな5曲目、さらに4曲目のキースは最高です。最近のライブでもこれをやってくれないかと期待しているのですがやってくれません。後半のバラードも「友を待つ」を筆頭に名曲ぞろいです。ライブ・リックスにWorried About You のライブテイクがありますが、還暦のミックがファルセットで「ベイベェー!」とシャウトするのを聴くとあらためて楽曲のすばらしさを感じます。ちなみに、黎明期MTV用に製作されたStart me upのビデオ冒頭で炸裂するミックの踊りのダサさは、ストーンズ史に残る素晴らしさなので一見の価値があります。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
1969年12月, 2006/4/29
サイコーのアルバムだけど最高に暗いアルバムです。
次作のスティッキーの方が暗いという意見もありますが。
このアルバムはメンバーによると前作のベガーズとほぼ
同時期に録音しており、二枚組みの二枚目のようなもの
だったそうです。実際リリース前に行われたハイドパークや
全米ツアーでは収録曲がかなりとりあげられていました。
つまり、オルタモントよりも前にほぼ完成していたのですが、
歌詞の内容も不気味に暗示的だったせいもありどうしても事件や
当時の暗い世相と結び付けられてきました。
数年前にやっと出たこのリマスターシリーズでは大幅に
音質が改善され(前のが酷すぎたのですが)、ほとんど別の演奏に
聞こえる曲もあります。特にドラムとギターの音が悶絶するほど
かっこよくなっていて、ぜひ爆音できくことをお奨めします。
「むなしき愛」の歌いだしで昇天することうけあいです。
曲については言う事なし、黄金のストーンズ・クラシック満載です。
ちなみに、このアルバムでは前作同様、ほぼ全曲キース一人で
ギターを弾いています。なので最近やらないへたうまなスライドも
駆使してアレンジしています。4曲目ではベースも。
キースが二人という意味では案外最新アルバムの音に近いのかも。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
かわそうなビル…, 2006/4/29
もはや最高傑作として語りつくされた感がありますが、
傑作というのは聴き方によって新しい発見が次々に
生まれるものです。んで、あまり言われていないことをひとつ。
このアルバム、ビル・ワイマンはほとんどベース弾いてません。
当時キースと不仲だったことが原因だと思われますが、
正式メンバーなのに酷い扱いをされています。
2曲目のように実験的にウッドベースを入れるのはまだしも
ミックテイラーにまでベースを弾かせる必要はないように思えます。
でも、ビルのベースと聞き比べて見るのも一興ですよ。
ちなみに、このアルバムリリース後のツアーの音源はブートの定番と
いえるほど素晴らしい演奏のものが多く、ストーンズが消滅して
公式発売されるまで待てない方はさがしてみることをお奨めします。
「ゲットヤーヤーヤズアウト」のころより、さらに荒々しく
研ぎ澄まされた演奏が聴けますよ。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この春に, 2006/4/19
ラジオで耳にして「これは」と思い購入しました。久々にすごい新人がでたなと思います。雰囲気としてはデビュー当時のシェリルクロウを思わせ、渋みとポップ感がうまく同居しているかんじです。アルバムの販促サイトからライブ演奏が見れますが、その場で自分の演奏をサンプリングして音を重ねていくという手法がおもしろいです。エレキではたまに見かけますが、アコギでやる人を初めてみて、結構度肝を抜かれました。しかも、この手法はある程度音楽的に実力がないとできないので、彼女がアブリルあたりのアイドルロック連中とは全然違う事がよくわかります。日本盤ボーナストラックは、本編以上に渋いブルージーな佳曲で、彼女の音楽的な奥深さが感じられます。最近は、変に流行を意識した不自然な歌唱をする歌手が多いですが、彼女はキャロルキングなどをフェイバリットとしてあげるだけあって、まっすぐで心意気が伝わってくる歌をうたいます。歌も上手いし、楽器も弾けて、曲も歌詞もよし、早くも次回作が気になってしまうくらい大きなスケールを感じさせてくれます。
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
もはや決戦ではない, 2006/3/17
楽しさ:
最初に断っておくと、私は決戦1のファンです。決戦2もやりましたが、第一作の魅力がそぎ落とされ、製作者の自己マンにひたすら付き合わされる展開に疲労感しか感じませんでした。そして、遅ればせながら決戦3を手にとったのですが、これは決戦2の続編であり、第一作にあった魅力はもはやカケラも無いといえます。私はゲーマーではないので今どういうものが流行っているのかは知りませんが、半端な恋愛ストーリーや育成システム、煩雑なだけの装備選択などすべてが無駄に思えました。肝心の戦闘では戦略性が要求される事はほぼ皆無で、もはやアクションゲームに成り下がっています。私が望んでいるのは良質な戦略シュミレーションであり、過剰なグラフィックや決められたストーリーをなぞるだけのRPG的な装飾ではありません。決戦2で裏切られた分、期待が強かっただけにかなり落胆しました。決戦シリーズは1と2・3では全く別のゲームと捉えるのが妥当であると思います。もし、次回作があるのならぜひ第一作の続編を望みます。というか、そうでないならもうこのシリーズは買いません。
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