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5つ星のうち 5.0
映画ファンなら楽しめる宇宙映画読本, 2012/8/29
リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」(1982)以来30年ぶりとなるSF映画「プロメテウス」の公開にあわせた企画本ですが、
もう表紙からして、センスオブワンダー全開、往年の大伴昌司本のような:ワクワク、ドキドキ:感を味あわせてくれます。
まず冒頭のカラーページ「大宇宙映画超画報」では、昔の少年誌の冒頭カラー特集のようなカラフルなビジュアルで魅せます。ここでは、
エイリアンシリーズのスーツやミニチュアセットが載っています。H・Rギーガーの造形を元に作られた実物大セットの実に巨大なこと
驚きました。「エイリアン」(1979)が破格のゲテモノ大作だった事がわかります。この映画の成功で、ゲテモノ映画の価値を向上させた
脚本の故ダン・オバノンはハリウッド映画界の偉人のひとりと言えると思います。往年のSF映画ファンには、ゴードン・ジェニングス特撮
の「地球最後の日」(1951)の撮影セットがうれしいかぎり、あのロケットの発射に使われた山頂にのびる滑走路のセットが円谷特撮なみの
大きいセットだった事がわかり、感動しました。
次のカラーページ 大宇宙映画の基礎知識では、「禁断の惑星」のロボット、ロビーと「サイレントランニング」のヒューイが案内役となって
宇宙SF映画の歴史を公開当時のポスターととも語ります。次の章からは、映画「プロメテウス」(私はまだ未見)を中心に興味深いエピソ―ド
が目白押しです。ちなみに、「プロメテウス」」は、「エイリアン」の元ネタのひとつとして有名なマリオ・ヴァ―バ監督の「バンパイアの
惑星」(1965)の影響が濃いらしく、どうりで映画の印象を;不気味:とアンケートで答えている人が多いと思いました。後は「放射能X」が
「エイリアン2」に与えた影響とかSF映画好きには興味が尽きない話題が続きます。
個人的に一番盛り上がったのは3章の中の「悪趣味宇宙映画10選」納得のマニア好みのゲテモノ系宇宙SF映画10選で、私も半分は未見で
した。
とにもかくにも映画ファン必読本。