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5つ星のうち 1.0
この本はユーザビリティが考慮されていない, 2008/12/12
本書の印象は、内容についてよりも、そもそも本の体をなしていないということだ。本書はウェブサイトのユーザビリティを説くが、著者もしくは訳者は本に対するユーザビリティを考慮するべきだった。(他の方のレビューを見れば、訳者にその責任があるように思われる。)
全編にわたり読みにくいが、以下の点が読みにくくしている原因であろう。
(1)随所にサイトの画像が載っているが、その図表のキャプションが本文の一部になっているものがある。図表の配置に一貫性がなく、さらに読みにくくしている。
(2)囲み記事が多く、一続きの内容を分断する場所に置かれている。また、囲み記事の内容が直後の本文に説明もなく現れたりする。原文では、本文の一部であったものが、訳者により勝手に囲み記事にされているようである。
(3)内容的にまだ続いているのに、なぜかそこで区切り、セクションを別にしている。おそらく、原書では区切られていなかったが、訳者によって恣意的に区切られたように思われる。
(4)英語訳が稚拙であり、日本語として意味の通らない箇所も多い。例えば、『「アフォーダンス」とは、もともと、人(または動物)と環境の間に起こりうる事態を定義する心理学用語である。』 (124ページ)とあるが、『事態と定義される心理学用語である』や『事態を指す心理学用語』と訳すべきであろう。
また、136ページに『最初に全体をざっと見渡すことが大事な理由』というタイトルの付けられたコラムがある。しかし、コラムを読んでも誰が『見渡す』べきなのか、誰にとって『大事』なのかがまったく分からない。
このように、読者を無視して本書は書かれて(訳されて)いる。