内容紹介
実に三年の歳月をかけて完成した南博、初のスタンダード作品集。南の素晴らしいタッチと、新しいトリオのインタープレイが、直球のジャズピアノの醍醐味を伝える。ビル・エヴァンス、アントニオ・カルロス・ジョビン、セロニアス・モンク。南博のエッセンスがこのアルバムにこめられた。メンバーは、ROVO、大友良英のONJQ(O)、アルタード・ステイツなどで活躍する芳垣安洋(ds)、
UA、サイボート、菊地成孔ダブ・セクステット等で活躍する鈴木正人(b)。
三人の驚くべきリリカルなジャズが、一曲目、My Foolish Heartから響きだす。
『なんと素晴らしいタッチ。選び抜かれた和音の構築。硬質で雑味が無く、嘘くさいオーガニックさとも、あざとい侘び寂びとも無縁。ほんのちょっとだけ、通り過ぎる時に香るミドルノートの様に、軽く狂気。これが都会の音ですよ。これが街っ子の粋というもんです。朝起きた時から、ずっと刻んでいて貰いたいね。このトリオに、このリズムを。夜寝る前には口ずさみたいね、このピアニストの、このフレーズを。世界という化け物が持っている、うんざりする程の意味の大群を、このトリオは軽く料理してくれそうだ。極めてシンプルで快適な、しかし決して甘く無い、最高のジャズの時間を、僕たちにくれそうだ。』
菊地成孔氏ライナーノーツより