内容紹介
《収録内容》
モーツァルト:
モテット「エクスルターテ・ユビラーテ(喜べ躍れ、幸いなる魂よ)」K.165
ハ短調ミサ曲K.427よりアリア「聖霊によって処女マリアより御体を受け」
同「わたしたちは主をほめ」
ハイドン:
オラトリオ《天地創造》よりアリア「今や野はさわやかな緑を」「力強い翼を広げて」
バッハ:
《マタイ受難曲》よりアリア「愛ゆえに主は死にたもう」
《ヨハネ受難曲》よりアリア「溶けて流れよ、わが心よ」
フォーレ:
レクイエム(1893年版=小オーケストラ版)よりピエ・イエス
フランク:
天使の糧
森麻季にとって、教会音楽のアリアは、オペラ・アリアに劣らず大切なレパートリーで、コンサートで歌う度に、聴衆の間に深く静かな感動を巻き起こして来ました。オペラが歌い上げるのが人間世界の恋愛であるのに対し、ここに収められたアリアは神の愛、創造主の偉大さへの賛美を誇らかに、或いはせつせつと歌います。
持ち前の美声からヴィブラートを抑えたピュアな発声によって曲の美しさが浮き彫りになり、一途に歌詞に向き合った歌唱によって深く切実でスピリチュアルなメッセージを聴く者の心に直接届けます。大げさな虚飾を排した真摯さ・誠実さが最高の表現に結実する、森麻季ならではの「表現」世界が、ここに結実しました。
――2007年9月 森麻季
森麻季(ソプラノ)
金聖響 指揮
オーケストラ・アンサンブル金沢
録音:2007年7月10日~13日 石川県立音楽堂(金沢市)
アーティストについて
森 麻季
Maki Mori
東京藝術大学及び大学院独唱専攻修了。高丈二氏に師事。
文化庁オペラ研修所修了後、文化庁芸術家在外研修員としてミラノのヴェルディ国立音楽院へ、五島記念文化財団オペラ新人賞を受賞して、ミュンヘン国立音楽大学大学院へ留学中、プラシド・ドミンゴ世界オペラコンクール優勝を始め、オペラ、オペレッタ、オラトリオ、リートの分野で数多くの国際コンクール受賞を重ねる。
ワシントン・ナショナル・オペラでアメリカ・デビュー以来、ワシントンとロサンジェルス・オペラで「後宮からの逃走」「リゴレット」「パルジファル」「ホフマン物語」「こうもり」「ウェルテェル」をドミンゴ、フレデリカ・フォン・シュターデ、ロベルト・アラーニャ、ケント・ナガノ、ジューン・アンダーソン、ヴォルフガング・ブレンデル、エレーナ・オブラスツォワと共演し絶賛を博す。2005年にはサントリーホールでサッバティーニ、ルイゾッティと「ラ・ボエーム」、ヴェネツィアでゴーギャンのオリジナルテキストを使った新作オペラ、ソフィア国立歌劇場「リゴレット」に出演。
小澤征爾、チョン・ミョンフン、アシュケナージ、ベルティーニ、パーヴォ・ヤルヴィをはじめとする指揮者やウィーンフィルのメンバーやミュンヘン・フィル、ゲヴァントハウス・オケなど海外のオーケストラとの共演も数多く、3大テノールのコンサートでは、カレーラス、パヴァロッティと共演。
国内ではNHK交響楽団とのモーツァルト「レクイエム」「第9」を始め、古典から現代曲まで幅広いレパートリーで活躍し、コロラトゥーラの類稀なる技術と透明感のある美声、深い音楽性と華のある容姿で各方面から絶賛を浴び、アテネオリンピック団結式やメジャーリーグ開幕戦で国歌斉唱を行うなど、まさしく日本を代表する国際的なソプラノ歌手としてTV、新聞などメディアでも注目を集めている。
ソロの録音としてニューヨークのカーネギー・ホールにおけるリサイタルを収録した『あなたがそばにいたら(Bist du bei mir)』、『愛しい友よ(Care compagne)』(avex-CLASSICS)、DVDはヴェネツィアでのゴーギャンのオペラが発売。
2007年にはドレスデン国立歌劇場でR.シュトラウス『ばらの騎士』ゾフィー役でデビューして高い評価を得、11月には、ドレスデン国立歌劇場日本公演で再演。続いてドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団の日本ツアーに帯同する。