内容紹介
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー第1弾!
若き日の高畑勲・宮崎駿の運命を変えた「ジブリの原点」と呼ぶべき作品が、ついにDVDで新登場!
この作品は、高畑勲に「少なくとも、もしそれを見ていなければ、アニメーション映画の道に進むことはなかった」と言わしめ、宮崎駿には、最も影響を受けた作品として「ポール・グリモーの『王と鳥』をあげないわけにはいかない」と答えさせ、若き日の高畑・宮崎の運命を変えた"ジブリの原点"とでも呼ぶべき作品です。
物語の舞台は、目もくらむばかりにそびえ立つタキカルディ王国の高層宮殿。最上階の秘密の部屋には、3枚の絵が飾られていた。美しい羊飼い娘と、煙突掃除の青年、そして、孤独な王の肖像画。娘と青年は恋をしていた。その仲を引き裂こうとする王。ふたりは絵の中から、逃げ出した。一羽の鳥が道先案内人になり、めまぐるしく続く階段を、どこまでも駆け降りてゆく・・・。しだいに明らかになる、宮殿の正体。為政者も、マスコミも、そして民衆も、みんな一緒くたになって天高くそびえる高層宮殿は、世界の支配構造(システム)そのものだった!
※同時発売:スタンダード版
【映像特典】 内容は変更なる場合がございます
■Disc 1■
・太田光(爆笑問題)×高畑勲 劇場初日対談 (約15分)
■Disc 2■
・「ターニング・テーブル」(ポール・グリモー短編アニメーション集 約75分)
・劇場予告編 ほか
■Disc 3■
・「ポール・グリモー イメージ集1コマ1コマ」 (ドキュメンタリー映像 約56分)
・「奇妙おかしな鳥」 (ドキュメンタリー映像 約21分21秒)
・「(完全版)大熊座号の乗客」 (短編アニメーション約9分)
・ジャン・オーランシュの実写CF (3作品計約7分)
・ポール・グリモーのアニメーションCF (4作品計約6分)
・「ポール・グリモー展と高畑勲監督 in France」 (約20分)
・「高畑勲とポール・グリモー展 in Tokyo」 (約20分)
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フランス初の長編アニメーション映画として1947年より製作開始され、52年に公開された『やぶにらみの暴君』。しかしそれは製作資金難に陥ったプロデューサーが、ポール・グリモー監督らスタッフの意に沿わない形で無理やり完成させ、勝手に公開したものであった。その後グリモー監督は作品の権利とネガ・フィルムを買い取り、当初の企画とその後の時代情勢まで組み入れたものへと作り直し、79年にようやく完成させたという執念の作品、それが『王と鳥』である。そもそも『やぶにらみの暴君』自体が55年に日本公開されて宮崎駿や高畑勲などに多大な影響を与えた名作であり、その完全版ということで彼らが所属するスタジオジブリ提供によって、2006年には日本での劇場公開も実現している。ストーリーはアンデルセン童話の『羊飼い娘と煙突掃除人』を元に、孤独な暴君と自由の象徴である鳥との戦いを描いていくもので、戦後間もない時期に製作開始されたものだけに、王のキャラクターにはヒトラーの影響も濃いようだが、単にそれだけではない社会に対する普遍的なアンチテーゼがダイナミックな描写の数々で盛り込まれている。宮崎アニメの原点的なショットも散在しており、時代を超えて幅広く楽しめる名作ともいえよう。(増當竜也)
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