内容紹介
【作品紹介】 18世紀―ヴェネチア 街はどこもひとりの男の噂でもちきりだった。彼の名はカサノバ(ヒース・レジャー)。あらゆる女性を虜にする魅力の持ち主だが、ただのプレイボーイではない。無限の愛を与えるという彼を前にすると、娼婦から淑女まで抗える女性はいないという。今日も修道女との情事の後、教会の役人たちに追われたカサノバは、女性の自由をめぐっての討論が行われていた大学の講堂に逃げ込んだ。論客の男性は、女性心理に詳しいベルナルド・グアルディの著作を引用して女性の解放を叫んでいる。しかし彼の宣言が終了した後、会場は騒然となった!男装を解いた彼は実は美しい女性、フランチェスカ(シエナ・ミラー)だったのだ。
その混乱の中、役人たちが講堂になだれ込み、ついにカサノバは逮捕されてしまう。不貞、放蕩、異端行為、不法家宅侵入etc・・・死罪を宣告されたカサノバだが、ヴェネチア総督の取りなしによって放免となる。しかし、既に教皇庁にマークされている彼が、次の追手から逃れるためには、強力な後ろ盾が必要だった。そこで総督はカサノバに良家の子女との結婚を迫った。期限はカーニバルが終わるまで。それまでに結婚しなければヴェネチアを追放されることに―こうして、カサノバの花嫁探しが始まった・・・。
本作は、「あらゆる女性を虜にしてしまう"プレイボーイ"として知られるカサノバが、ただ一つの真実の愛しか受け入れない女性と出逢う」という、脚本家キンバリー・シミによって生み出されたアイディアから端を発した。このかつてない斬新な脚色に惚れ込んだ製作者レスリー・ホレランは、長年コンビを組んできたラッセ・ハルストレム監督の新境地を開拓するには格好の素材と確信。即、プロジェクトを進行させ、製作に至った。
また、カサノバの伝説には、美しい水に育まれた都・ヴェネチアは欠かせない要素。カサノバが逃げまどい、屋根から屋根へと飛び移り、あわや運河へと滑り落ちる寸前となる冒頭シーンから、18世紀の面影をそのままに残した"バロック・ロココ調"の街並みが見られ、ヴェネチア・ロケの効果を見せつけられる。
ストーリーが進むに連れ、カメラはカサノバの恋のアドベンチャーとともにヴェネチアのあらゆる場所へと入り込んでいく ― 複雑に入り組んだ迷宮のような細い路地、まるで女性の体のような優美なカーブを描く橋とゆったりと水をたたえた運河のほとり、時代を刻んだ瀟洒な寺院や邸宅 ― 300年前の景観を求めてスタッフが60箇所以上のロケハンを決行した末に選んだ"セント・マーク・スクエア"、"サンマルコ広場"、その広場とカナル・グランデ(大運河)を挟んで反対側に位置する有名な"サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会"、ピンクと白のゴシックパレス"ドゥカーレ宮殿"などなど、ロマンティックで神秘的な、エネルギーに満ち溢れたヴェネチアの雰囲気も余すところなく堪能することができる。本作で映し出されたヴェネチアの美しさは、"もうひとつの主役"と言っても過言ではない。
【映像特典】 ・メイキング・オブ『カサノバ』(約13分)
・豪華な衣装について(約5分)
・未公開シーン:逃走するカサノバとフランチェスカ(約6分)
・ヴェネチアの魅力(約4分)
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18世紀、ヴェネチアは、あらゆる女性を虜にする男カサノバの話題で持ちきりだ。修道女の心と体をも奪ってしまう彼は、教会の役人たちに追われる身、ついに捕らわれ死罪を宣告される。総督のとりなしで放免となったカサノバだが、身を守る為に強力な後ろ楯が必要。彼は良家の子女との結婚を企み、見事美しい娘を射止めるが、彼の心は、自立した美しい女性フランチェスカに傾いてしまう…。
プレイボーイの代名詞にもなっている“カサノバ”の映画ゆえ、セクシーで艶っぽい世界を想像するが、本作はディズニー映画。カサノバの色気よりも、陽気でフットワークの軽いチャーミングな部分を強調。教会に追われるスリルや意中の彼女に近づくための手練手管などをコミカルにテンポよく見せていく。カサノバを演じるのはヒース・レジャー。モテ男の軽さをコメディセンスで包み込み、カサノバを嬉々として演じて爽快だ。監督はラッセ・ハルストレム。繊細で文学的な映画を撮ってきた彼が挑むエンターティメント作品だが、スマートで軽快な演出はさすがだ。(斎藤 香)