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俳優のリーブ・シュライバーによる初監督作だが、ツボを押さえた演出力を発揮し、余韻の残る佳作に仕上がっている。牛乳瓶の底のようなメガネをかけたイライジャ・ウッドが演じるジョナサンは、思い出に残る物をビニール袋に入れ、壁に貼るという奇妙な趣味を持つ青年。かつて祖父の命を救ったという女性を探しに、彼はウクライナへ向かうのだが、現地で迎える通訳の青年アレックスが、アメリカかぶれの、これまた変な男。微妙に通じない言葉やカルチャーギャップなどで苦笑させつつ、いつしか感動的なドラマへシフトする。その手さばきが鮮やかだ。
ウクライナの風景はチェコで撮影され、一面のヒマワリ畑や、独特のデザインの街並みなど、ハッとさせる映像が次々と登場。ロマの音楽とともにロードムービーとしての躍動感を高めていく。ジョナサンの人探しと、アレックスの祖父の記憶が一致し、さらにジョナサンの“コレクション”と同じような趣味がウクライナでも見つかった瞬間、映画のマジックを味わうことになるだろう。生きることの悲しさ、生きているからこそ人と出会うことのできる幸福。口には出せない、繊細で、熱い思い。そんな人生の機微が凝縮された、ジョナサンと、アレックスらウクライナの人々の出会いと別れは、ラスト5分、しみじみと心に訴えるものがある。(斉藤博昭)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『ロード・オブ・ザ・リング』のイライジャ・ウッド主演によるハートウォーミングなロードムービー。ユダヤ系アメリカ人・ジョナサンは、家族にまつわる品々をコレクションする一風変わった趣味の持ち主。ある日、祖母から1枚の写真を渡され…。
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