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   アメリカン・ウエスタンのテレビドラマ、『ローハイド』で初ブレイク。その後渡ったイタリアのマカロニ・ウエスタン『荒野の用心棒』で大スターに。以来映画作家として西部劇と共に歩んできた、クリント・イーストウッド。本作は、そんな彼の歴史が集大成された「世界遺産」的作品だ。
   かつて西部中に悪名を馳せたが改心し、老いさらばえた男。だが相棒(モーガン・フリーマン)が無実の罪で殺されたため、捨てたはずの銃を悪徳保安官(ジーン・ハックマン)に向けることになる。
   当時白人警官が黒人を暴行した「ロドニー・キング事件」への怒りも反映された、正義をめぐる物語だ。自作自演で長年の企画を実現させ、作品賞、監督賞、編集賞、助演男優賞のオスカー4部門を獲得した。役者として、また演出面でも多大な影響を受けた映画監督、ドン・シーゲルとセルジオ・レオーネ、師匠2人に献辞を捧げているのが感動的だ。(轟夕起夫)


内容(「キネマ旬報社」データベースより)

"クリント・イーストウッド主演の西部劇。“クリント・イーストウッド キャンペーン <アンコール> 1,500円”。"

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5つ星のうち 5.0 イーストウッドの最高傑作, 2007/10/22
By ピカソ3D (東京都渋谷区) - レビューをすべて見る
この作品の題名でもある「許されざるもの」とは誰か その答えはすべての人
見ようによってはどっちが悪とも正義とも取れる 正義が悪で悪が正義
この映画はその難しい哲学を見事に描ききれている 素晴らしいです
間違いなくイーストウッドの最高傑作
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9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 イーストウッドへの私的な感謝状, 2007/3/26
今や名作を連発するオスカー監督のクリント・イーストウッドですが、私の世代にとってはスティーブ・マックイーン、ポール・ニューマンとともにハリウッド・スターの代名詞。タフなアメリカ・・・コカコーラ、ハンバーガー、でっかいアイスクリーム、キャデラック・・・ヨーロッパに比べると垢抜けないけれども、何とも格好良いアメリカ。彼らは憧れのアメリカの象徴だった。時は流れて、あんなに格好良かったアメリカは今はない。マックイーンは早くに亡くなり、ニューマンは仕事を選ぶ品の良い老人になった。そして他の二人に比べるとちょっとマイナー感のあったイーストウッドが、それまでの自分に対するオマージュ、もっと言うと遺言状のような「許されざる者」を10年以上前に撮った。クライマックスの主人公は(2,3の例外はあるけれども)今まで演じ続けてきた全てのヒーロー達の老いた姿を思わせる。タフ・ガイでいる事のきつさ、悩み、孤独、老いへの憤り、家族を持った今の自分への屈折、根底に横たわる強圧的な権力へのへの怒り・・・全てを吐き出した男を見せてくれた。ずーっと「クリント・イーストウッドを演じてきた役者」だからこそ、このシーンが実現したと思う。
ここで落とし前でもつけたかのように、その後本当に自分が撮りたい作品を作り続けている。イーストウッドだけが今でも精力的に映画を創り続けている。有難う、クリント。貴方がいる限りアメリカへの憧れは消えないと思っています。
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6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 90年代ハリウッド・西部劇リバイバルの最高傑作, 2006/12/19
この映画の成功以降、ハリウッドは西部劇のリバイバルブームとなり、「クイック・アンド・デッド」、「トゥームストーン」などの快作、珍作、駄作が次々と送り出されることになるが、この「許されざる者」こそが、90年代西部劇の最高傑作と言っても差し支えないだろう。脚本は「ブレードランナー」、「12モンキーズ」などのデイビッド・ウェッブ・ピープルズ。この脚本を気に入ったイーストウッドが、長年〜年老いた主役に相応しい年齢に自分が達するまで〜企画を温めていたと聞く。
この作品の優れているところは、“人を殺すことの非道さ”を明白に、かつ丁寧に描いている点である。主人公のウィリアム・マニーはかつて女子供も平気で殺した札付きの悪党なのだが、今は亡き妻に出会ってからは更生し、真人間に生まれ変わっている。それが、ラストでは殺された親友のために、“悪徳”保安官たちに復讐するのだが、それによって彼はかつての殺人鬼に戻るわけではないのだ。例えば、小説「アルジャーノンに花束を」の主人公チャーリーが紆余曲折の末に“純真無垢”から“シンプル”になるのと似ている。チャーリーもネズミのアルジャーノンを憶えていて“理解”出来たため、元の“純真無垢”には戻らず、“シンプル”な存在に生まれ変われたのだ。ウィリアム・マニーも“真人間”として保安官たちに復讐するのである。殺しの非道さ、自らの罪深さを重々承知しながら、それでも保安官たちの町へ戻ってゆくのだ。人間という存在の業の深さが観ていて画面から滲み出てくるようなシーンである。
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投稿日: 2006/11/13 投稿者: +α

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