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   ローマの古びたアパートに強盗が入り、イングラヴァロ警部(ピエトロ・ジェルミ)らがその捜査に乗り込む。一人暮らしの被害者はなぜか非協力的で、警部は女中アッスンダ(クラウディア・カルディナーレ)の婚約者ディオメデ(ニーノ・カステルヌーボ)を取り調べるが、やがて隣室の夫人が何者かに殺害される…。
   戦後イタリア映画界の名匠ピエトロ・ジェルミ監督が、主演も兼ねて贈るヒューマン・サスペンス映画の名作。ローマの市井がネオ・レアリズモ的なタッチで実にきめ細やかに描かれており、その意味では『鉄道員』など彼が得意とする小市民劇と見事に呼応している。ミステリとして観ると拍子抜けしてしまうが、俳優ジェレミの渋い警部ぶりなど、味のある人間ドラマとして接するべし。(的田也寸志)


内容(「キネマ旬報社」データベースより)

ピエトロ・ジェルミが監督・主演を務めたサスペンス。ローマ近郊で強盗事件が発生。事件を追う警部は徐々に真相に迫っていくが、捜査の過程でさまざまな人間模様が浮かび上がっていく。“グッドプライスシリーズ”。

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8 of 10 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars シブいシブい! イタリア製刑事もの, 2005/3/1
By raywayne - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
このレビューの引用元: 刑事 [DVD] (DVD)
(単に日本に紹介されていないだけかもしれませんが)イタリア製の刑事物って珍しいと思いませんか? 監督は庶民派ピエトロ・ジェルミ。彼の作品って、あの名作“鉄道員”一本しか観たことがなかったのですが、刑事ものまで自作自演してしまうとは。でも、自分の才を衒うことなく、重厚で見応えのあるドラマを展開していくところはやっぱりエラい。

製作されたのは1959年。日本ではちょうど松本清張氏の社会派推理小説が全盛を極めていた時代ですが、同じ時期にイタリアでまさにそれを地でいくような映画が作られていたとは驚きです。 役者たちもみんな味があっていいのですが、やっぱり最高なのがクラウディア・カルディナーレ。本来ネアカな人とお見受けしますが、映画では、情熱を内に秘めて、ぐっと耐え忍ぶ役(まるで日本女性)がバッチリ決まっていました。あのらんらんと輝く瞳はちょっとキツ過ぎる、と思う方も居られるでしょうが、この作品のように脚本がしっかりしていると気にならないと思います。

余談ですが、イタリア映画では登場人物が相手を平手で思いっきりブッ叩くシーンがよく見られます(結構それを見るのが楽しみなんです)。この作品でもずいぶんとまた小気味よいブッ叩きが見られました。

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7 of 9 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars ピエトロ・ジェルミの刑事, 2004/11/3
このレビューの引用元: 刑事 [DVD] (DVD)
 最後にこの映画を見たのはもう十数年も前のTVの深夜映画だったように記憶している。映画のタイトルバックの噴水と雨のローマが印象的であった。ストーリーは単純明快であるが、登場人物の心理状態が画面を通じて直接的に伝ってくる作品だと思う。
 ピエトロ・ジェルミさんの魅力は決してヒーロー的な存在ではなく自身も極一般的な市民として描いているところだと思う。恋人との電話のやり取りや、過去に自分が訪れた経験から容疑者が訪れたモーテルを特定するシーンはその最たるものではないだろうか。これがネオリアリスモの表現方法であろうが、フランス映画や他の監督作品のように堅苦しくなく、すんなりと受け入れられるところが氏の監督・俳優としての優れたところであると思う。
 また、下町情緒の溢れる人々の描写や復興半ばのローマの描写は誇張されず、美化されず、その時代がありのままに映し出されているためにより近親間を覚える。どこか日本的に感じるのもこの描写によるものだと思う。テーマ音楽もボレロのリズム、もの悲しいマイナーの曲調が更にその印象を深めている。
 共演のクラウディア・カルディナーレ、エレオノラ・ロッシ=ドラゴ、ニーノ・カステルヌォーボなどの出演も十分に楽しませてくれる要因だと思う。
 佳作と思うか、名作と感じるかは観る人によって様々であるが、若い映画ファーンの皆さんも是非ごらんになると良いと思う。
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5 of 8 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars こんな刑事では困る, 2008/2/3
このレビューの引用元: 刑事 [DVD] (DVD)
 公開されたときは主題歌もふくめて評判になった。しかし、こんにちの眼からすると、疑問の多い作品だ。
 高級アパートで金持ちの夫人が殺された。ピエトロ・ジェルミ警部はその夫やいとこに疑いをかけて追求する。しかし、それは状況証拠すらなく、警部の勝手な推測に基づくものだった。執拗な尾行や尋問で相手を追いつめて、理由もないのに暴力さへふるう。
 その過程でスキャンダラスな人間模様がうかびあがってくる、という寸法だが、これはまったく余計なことだった。当時はこんな乱暴な捜査が許されたのかもしれないが、作品の品位を下げただけ。
 警部が真犯人がだれなのか気がつくのは、最後になって、見落としていた小さな事実からだった。
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