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チャン・ドンゴンが悪役に挑んだ骨太のアクション大作。海賊のシンは、かつて北朝鮮から脱走するも、韓国に入国を拒否され、両国に積年の恨みを持っていた。ロシアのマフィアから手に入れた化学兵器で、彼は恐るべき計画を立てる。つねに眼光鋭く、心の奥に悲しみをたたえたドンゴンは、悪役ながら同情ぜすにはいられないキャラクターを作り上げた。生き別れとなった姉との再会シーンは、涙なくして観られないだろう。
一方で、シンを追う海軍将校役、イ・ジョンジェのクールな存在感も物語に深みを与える。ドンゴンと彼は、ともに激しい肉体アクションだけでなく、役のさまざまな葛藤を、静と動、別のアプローチで表現。シンの計画は確かに突拍子ないが、その違和感も、俳優たちの熱演で最小限に留められている。この映画が、韓国の人たちにとって、本当に胸がかきむしられることは、日本人の視点で観てもよくわかる。分断された民族が再会することのできない悲しさを、超大作として見せきってしまうところに、本作のすごさがある。(斉藤博昭)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『友へ チング』のクァク・キョンテク監督が、チャン・ドンゴンを主演に迎え、南北分断の悲劇を題材に描いたアクション大作。タイを本拠地に海を荒らし回る謎の海賊・シン。脱北者という過去を背負う彼は、復讐心から朝鮮半島全域にテロを画策する。
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