グッドデザイン賞について
2006年 グッドデザイン賞受賞商品 プロデューサー:任天堂株式会社 開発技術部 部長 岡田 智
ディレクター:任天堂株式会社 開発技術部 デザイングループ マネージャー 杉野憲一
デザイナー:任天堂株式会社 開発技術部 デザイングループ 江原 唯
審査委員:長濱雅彦、有元正存、大島礼治、原研哉
概要
本商品は従来発売されてきたニンテンドーDSの上位機種です。より幅広いユーザー層の多彩なニーズに応える為にニンテンドーDSのユニークで多彩な機能はそのままに、携帯性と操作性をよりいっそう高め、画面を更に明るくできる4段階の輝度調整機能を搭載した商品です。
デザイナーのコメント
年齢、性別、国籍、ゲーム経験の有無を問わず幅広い層の方に「同じスタートライン」からゲームを楽しんで頂く事を目的としたニンテンドーDSのデザインはどうあるべきかを検証し、ゲーム初心者でもDSならではの魅力的なゲームを安心して手軽に直感的に楽しめる携帯ゲーム機を追求した。ゲームソフト開発のノウハウを注ぎ込み、携帯性と操作性の最高のバランスを実現する一方、長期使用における製品信頼性の向上にも努めた。
審査委員のコメント
高性能性を追求するあまりゲーム本来の手軽なおもちゃ感というものが失われるようなものもある中で本来のおもちゃ感と使い勝手や存在感をうまくバランスさせたデザインが評価できる。
(情報提供:財団法人 日本産業デザイン振興会 禁:無断転載)
スペシャルフィーチャー
2004年12月に発売されたニンテンドーDSの上位モデル。ただしDS、DS Lite共に店頭での品薄が続いており、出荷がDS Liteに偏っているため、事実上の改訂版になっている。
サイズが小さくなった部分と、変わらない部分と、大きくなった部分がある。小さく・軽くなったのは本体。ワイシャツのポケットにも無理なく入るようになった。変わらないのは液晶サイズ。だが本体が小さくなった分、逆に大きくなった印象を受ける。明度の切り替えも2段階から4段階に増え、段違いに明るく、鮮やかになった。
そして意外にも大きくなったのがタッチペン。これで入力のしやすさが増した。なかなかニクい改良である。
本体の小型化に伴ってキー配置なども変更された。十字キーとLRキーが小型化され、電源スイッチは本体側面のスライド式に変更。マイクがヒンジ部分に移動したり、タッチペンも横向きに差し込むなど、細かい修正がなされている。外装も光沢仕上げとなり、全体的に玩具臭さが抜けて、すっきりしたイメージになった。それでいて、耐久性は変わらないのがすごい。PDAなら、こうはいかない。
十字キーとLRキーが小さくなった分、アクションゲームに向かない印象があったが、実際に遊んでみたところ大差はないと感じた。むしろDS Liteの方が、十字キーの誤入力が減った印象を受けたほどだ。LRキーはストロークが減ったぶん、カチャカチャという感じに変わったが、プレイに支障をきたすほどでもない。もっともキータッチは機械の個体差や個人差が大きいので、参考程度に捉えて欲しい。
唯一残念だったのは、ファームウェアの操作系に変化がなかったこと。そのためオプション設定やピクトチャット終了後は、一度電源を切らなければならない、などの使いにくさが残っている。液晶の明度がゲーム中に変更できないのも残念。他に上位モデルというなら、ピクトチャットをカラー化するくらいの差別化は欲しかったところだ。
(小野憲史/1971年生まれ。「ゲーム批評」編集長を経て、フリーライターとして活躍中)