内容紹介
日本初ソフト化。地に降る涙のように
追放、別離、彷徨、イデオロギーの終焉、歴史が受ける試練・・・
20世紀を生きた、ひとりの女性の人生を通して綴る、愛の物語。
2004年ベルリン映画祭正式出品、2004年ヨーロッパ映画賞国際映画批評家連盟賞受賞。
【特典】
テオ・アンゲロプロス来日時インタビュー、日本版劇場予告編、ポスター、解説リーフレット
【スタッフ・キャスト】
監督・脚本:テオ・アンゲロプロス 脚本協力:トニーノ・グエッラ、ペトロス・マルカリス、ジョルジオ・シルヴァーニ 撮影:アンドレアス・シナノス 音楽:エレニ・カラインドルー 美術:ヨルゴス・パッツァス、コスタス・ディミトリアディス 衣装:ユーリア・スタヴリドゥー 編集:ヨルゴス・トリアンダフィルー 録音:マリノス・アタナソプロス 制作:コスタス・ランブロプロス、ニコス・セケリス 製作:フィービー・エコノモプロス 出演:アレクサンドラ・アイディニ、ニコス・プルサニディス、コルゴス・アルメニス、ヴァシリス・コロヴォス、エヴァ・コタマニドゥ、タリア・アルギリウー、ミハリス・ヤナトス、トゥーラ・スタトプロウ
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1919年から30年間のギリシャの歴史を、ヒロイン、エレニの人生に重ねた、巨匠テオ・アンゲロプロスの一大叙事詩。ロシア革命によってオデッサを追われたギリシャ人難民のなかに、孤児のエレニがいた。彼女は、引き取られた家の息子アレクシスと結ばれ、双子を出産。しかしアレクシスの父がエレニを妻にしようとし、エレニとアレクシスは過酷な運命に翻弄されていくのだった。
アンゲロプロスといえば、荘厳な映像美と延々と続くワンカットが特徴だが、本作では、構図の美しさが頂点を極めた感がある。難民の家と化した劇場、木に吊された羊たちの死骸…。有無を言わせない、凄まじいまでの迫力で観る者を圧倒する。難民の暮らす村を映画のために丸々作り上げ、スタッフやキャストを住まわせるなど、その徹底ぶりも映像に本物感を加えることになった。ギリシャ神話を思わせる悲劇と、戦争も含めた現代的な悲劇を巧みに重ね合わせた物語を、これほどまでに美しく、戦慄さえ覚える映像世界として結実させたことで、本作は一級の芸術品に成り得たと言える。(斉藤博昭)
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