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『少林サッカー』公開で日本でも一躍知名度が上がった香港のコメディー王、チャウ・シンチー(周星馳)監督・主演の96年作品。
その料理の腕前と派手なパフォーマンスにより、「食神」として香港料理界に君臨する周。しかしその実態は、名声に溺れて人をこき使い、料理よりもビジネスに精を出すうわべだけの虚像であった。そんな中、周は取引相手(ン・マンタ/呉孟逹)と自らの弟子(ヴィンセント・コック/谷徳昭)に騙され、「食神」の座を奪われてしまう。落ちぶれた周は、テンプル・ストリートの屋台で出会ったフォウガイ(カレン・モク/莫文蔚)らとともに、とんでもない新メニューを考案して復讐を試みる…。
ベタな設定でありながらも、ただの料理対決だけでは済まさない良く練られたストーリーと、まるで漫画を実写化させたようなアクロバティックなギャグの応酬によって観る者を全く飽きさせない強力なコメディー映画だ。カレン・モクの強烈特殊メイクや少林寺ネタ、名優ロー・ガーイン(羅家英)のズラネタ等、シンチー映画のお約束も満載。いつもコンビを組んでいるン・マンタが、今作では悪役に回っているところも興味深い。
また、通常の日本語字幕では割愛されてしまう細かいギャグ等を忠実に再現した「セリフ完全翻訳字幕」収録という細かい配慮も、シンチーファンの心を大いにくすぐる。間違いなくチャウ・シンチーの代表作のひとつであろう本作は、92分間まさに抱腹絶倒のとんでもないエンターテインメントだ!(川島うどん)
内容(「Oricon」データベースより)
CG技術を駆使したアクション映画「少林サッカー」「カンフーハッスル」のヒットが記憶に新しいが、主演のチャウ・シンチーの原点とも言うべき作品「食神」が存在した。天才料理人・周が人生の再起を賭けて最高峰の料理を創作する。