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ミュージカルでもおなじみのビクトル・ユーゴーの名作を、『ペレ』などで知られるデンマーク人のビレ・アウグスト監督が、英語圏のキャストを使って映画化。少年時代にパンを盗んだことから刑務所に入り、20年もの重労働に苦しんだ末に脱獄したジャン・バルジャンは、素性を隠して市長の座につく。彼の過去を怪しむ警部ジャベールとの確執や、ジャンの工場を解雇されたファンテーヌの悲劇、ファンテーヌの娘コゼットと、共和制再興を指揮する青年マリウスの恋など、19世紀初めの激動のフランスを背景に、壮大な人間ドラマが展開していく。
歴史のある建造物が多く残るプラハで、3000人ものエキストラを使って撮影された当時の風景が圧巻。アウグスト監督の重厚な演出によって、一瞬たりとも無駄なシーンはなく、登場人物それぞれの悲痛な運命に感情移入してしまう。俳優たちもすばらしく、とくにジャン・バルジャンのリーアム・ニーソンと、ジャベールのジェフリー・ラッシュは、たがいへの積年の恨みを心の内にたぎらせる演技が絶品だ。愛と哀しみ、戦いと赦し。人生のすべてが凝縮された力作と言っていい。(斉藤博昭)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ユーゴーの名作をリーアム・ニーソン主演により映画化した文芸作。“シネマ・ザ・チョイス 第2弾”。