出版社/著者からの内容紹介 【今号の特集】
ポスト・ジャズのサウンド・テクスチュア
~Finding New Jazz Guild~
OLが愛好する甘口のジャズと好事家が狂喜するジャズの先鋭の偏差とはなんだ!
洒脱なだけがジャズではない、と多くの者が知っているはずなのに、
なぜこれほどジャズはイディオムとクリシェに回収されなければならないのか?
酒の肴としてのジャズに衝動を付加すること、論理派のジャズに肉体性を与えること、
あるいは保守派のジャズに折衷主義としてのジャズを再認させること、
そのいずれが欠けても2005年現在のジャズは成り立たない。
菊地成孔はデートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンの諸作や
ソロ作の制作にプロトゥールスを導入している。
また、現在20~30代のミュージシャンは明らかに
エレクトロニカ以降という価値観のなかでジャズを演奏する。
その場において、ジャム・セッションは肉体性を誇示する場ではなく、
新たなる音を探る実験の過程であり、自らの耳に向けた供物である。
本特集は近年目覚しい進化/深化を遂げた“日本のジャズ”の現状と歴史、
日本のシーンと動きをともにする海外の潮流、さらにはジャズと隣接する
ジャンルにおけるジャズ的なるものを網羅し、
いま鳴るべきジャズを探る試みである。
●菊地成孔 インタヴュー
“デキュスタシオン”スタイルを通過した菊地のソロ2作目
(2005年5月リリース)に先立つロング・インタヴュー
○菊地成孔が選ぶネタとしてのジャズ50枚
○論考:再びマイルスをいかにして活用するか?
●不破大輔 インタヴュー
「渋さの喧騒は去ったか?」
●大友良英 インタヴュー
「00年代のジャズとは?」
●日本のジャズ完全マトリックス+ジャズ年表
~歴史に即しジャズの流れを傾向別に図案化
●新世代のジャズ・ギルドの証言
~大谷能生、大蔵雅彦、秋山徹次、中村利丸、菊地雅晃、藤原大輔……など
●改題・日本フリージャズ史 文=副島輝人
~山下洋輔、富樫雅彦、吉澤元治、高柳昌行…日本におけるフリージャズは
どのように派生し、いまに至るのか
●ジャズトロニカの功罪→ダンスカルチャーからのジャズ50枚
~ヤン・イェリネク以後、ジャズとエレクトロニカはいかにして折衷されたか
●ジャズ――周縁領域へのガイド
現在聴いているジャンルからジャズにアプローチするための方法
ロック/ダンスミュージック/ワールド/アフロ・ビート/クラシック/サントラ
●ジャズ・レジェンド早分かり集
/オーネット・コールマン/エリック・ドルフィー/チャールズ・ミンガス/レニー・トリスターノ/サン・ラー/ジョン・ゾーン……他
●ディスクガイド200
~ジャズを知るための200枚








