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「ロッキン・チェア・レディ」の愛称をもつミルドレッド・ベイリーは、29年にポール・ホワイトマン楽団に加わり知られるようになった。いわゆるバンドシンガーの草分けであり、30~40年代を代表する白人女性ジャズ歌手だ。
この人、けっして美人ではないだろうと思う。しかし、その丸々とした外形からは想像もできないようなかれんな歌声で、ジャズセンスあふれるヴォーカルを聴かせた。
本作は、35年から50年にかけてのデッカ録音をまとめた代表作である。ニックネームの由来となったホーギー・カーマイケルの<1>、32年にヒットさせたやはりカーマイケルの<8>など、代表曲が網羅されている。白人ながら、ベイリーはブルースも得意にしており、アルバータ・ハンターの<5>では、彼女のブルース表現のすばらしさを味わうことができる。<12>はあらゆる歌手が歌っている有名スタンダードだが、ベイリーの録音はビリー・ホリデイより前で、ジャズ・ヴォーカル・バージョンとしては最も初期のものだ。(市川正二)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
白人女性ジャズ・シンガーの草分けが1935~50年に録音した名唱を収録。得意とするブルースの(5)を筆頭に、張りと温かみのある声、豊かな表現力、自然で巧みなヴィブラートに特徴のあるヴォーカルが堪能できる。軽やかに歌っているようでいて情感もたっぷりの(8)も見事。
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