このCDについて
ソニー・ロリンズ(ts) / レイ・ブラウン(b) / シェリー・マン(ds)
1957年3月7日 L.A.録音
ウエスト・コーストを訪れたロリンズがR.ブラウン、S.マンの名手2人をバックに朗々と吹きまくる傑作中の傑作。
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ソニー・ロリンズを知るためのキーワードとして、“カリプソ”と“ピアノレス”は欠かせない。前者に関しては、母親がヴァージン諸島の出身だったので、幼いころから自然な形でカリプソを耳にしながら育ったという環境上の要因が大きく作用している。後者については、なぜそうなのかはよくわからないが、ピアノレスといえばロリンズを真っ先に思い浮かべるジャズ・ファンは少なくない。
本作は1957年に録音したロリンズ初のピアノレス・トリオ作品。この年、ロリンズはマックス・ローチのバンドで西海岸に赴いたが、その際に現地調達のレイ・ブラウンとシェリー・マンを加えて録音したアルバムが本作。要するに、「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」の逆バージョンである。ピアノを外すことによって、元々自由奔放なロリンズがさらに自由な空間を手に入れ、天衣無縫なプレイを繰り広げる。スタンダードのほか、<1><4>といった西部劇映画の曲を取り上げており、このあたりも本作のユニークなところ。(市川正二)