このCDについて
SUMMER SONIC 04に出演が決まった若干19歳の新人バンド、オーディナリー・ボーイズのデビュー・アルバム。スミス、クラッシュ、キンクス、そしてジャムから、ローゼズ、ブラーまで、王道ブリティッシュ・ロックのスピリッツを継承する21世紀のモッド・パンク。ザ・スミス、ブラーの仕事で知られる大御所スティーヴン・ストリートがプロデュースを担当。日本盤のみボーナス・トラック2曲収録&CDエクストラ仕様。
※ こちらは初回生産限定のハッピー・プライス盤です。ご注文はお早めに。
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洗練されたデビュー作を引っさげて登場した、一見すでに完成されているようにみえるこのバンド、オーディナリー・ボーイズ。彼らは宣伝文句を裏切らない。スタイリッシュな最新シングル「Week In Week Out」のような優れたサウンドを備え、英国バンドの最良の伝統に根ざしたこの英国バンドのデビュー作は、ボーイズがパンク・ポップによる表現法を先天的に理解していることを教えてくれる。実際、ホーンを多用したタイトル曲ではブリット・ポップ時代のブラーをなぞっている。そのうえスペシャルズのカバー「Little Bitch」では、スカの伝統を保ちながらも「Brown Sugar」スタイルの濃厚なリフを加えていて、英国バンドの歴史をダイレクトに受け継いでいる。
本作のサウンドはオリジナルではないかもしれないが、大部分を通じて感じられるのはその充実ぶりだ。ラマラマなグラム・ギターといかにも英国的な歌詞(「悪口を飛ばすなよ/それに食器も飛ばすな」)と一体となった確信に満ちたヴォーカルは、キャッチーなサウンドを生みだすボーイズの天性の才能を見せつける。事実、バンドが手ひどく失敗しているのはただ1曲「The List Goes On」だけだ――オリジナリティーのない音楽を大げさに嘆いているが、ボーイズが過去のバンド、なかでもジャムに大きく、直接的な影響を(それもあからさまなくらいに)受けていることを思えば、やや偽善的に聞こえる。しかし将来性を予感させる本作がお勧めのアルバムであることはまちがいなく、ボーイズの活躍がまだ当分はつづくだろうと太鼓判を押している。(Thom Allott, Amazon.co.uk)