内容紹介
DVD化の要望殺到! MTVの元祖となった鮮烈な映像で彩るデ・パルマの傑作ロック・ミュージカル!
<キャスト&スタッフ>
スワン…ポール・ウィリアムズ
怪人ウィンスロー…ウィリアム・フィンレイ
フェニックス…ジェシカ・ハーパー
フィルピン…ジョージ・メモリー
監督・脚本:ブライアン・デ・パルマ
製作:エドワード・R・プレスマン
撮影:ラリー・パイザー
美術:ジャック・フィスク
●字幕翻訳:松浦美奈
<ストーリー>
気は弱いが天才的なロック作曲家だったウィンスロー・リーチ。しかし、腹黒いレコード会社の社長スワンにより、自分の曲を盗作された上に無実の罪まで着せられてしまう。刑務所を脱走した彼は、レコードのプレス工場に忍び込んだ時、機械で顔半分を押しつぶされてしまった。仮面をかぶった怪人と化したウィンスロー。スワンの裏切り行為に激怒した彼は今や復讐の鬼となった──。
怪奇映画の古典『オペラ座の怪人』の物語を現代のロック音楽界に置き換えてロック・ミュージカル仕立てにした異色作。MTVの元祖となった鮮烈な映像美と痛烈なロックが妖しくからまった、鬼才デ・パルマの傑作ムービー。
<ポイント>
●『オペラの怪人』をロック・ミュージカルとして縦横無尽に翻案したデ・パルマの傑作
●各賞受賞に輝く、デ・パルマ初期の傑作!
◇1974年度アカデミー賞 音楽(編曲・歌曲)賞ノミネート
◇1975年度アボリアッツ・ファンタスティック映画祭 グランプリ受賞
●スクイーズ収録/ピクチャーディスク仕様
<特典>
●オリジナル劇場予告編
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ブライアン・デ・パルマの『ファントム・オブ・パラダイス』をクラシックの『オペラ座の怪人』の現代版とする見方は、このイカれた映画に対する正当な評価とはいえないだろう。デ・パルマのヒッチコックへのオマージュはしばしば彼を袋小路に追いつめるが、このロックン・ロール版リメイクはデ・パルマのイマジネーションが炸裂しているかのようだ。その結果、本作は監督の初期作品が持つ薄汚いアンダーグランドな精神がこめられ、不気味にキッチュでおかしいものとなった。“ファントム”はウィンスロウ・リーチという人物(ウィリアム・フィンリー)。オタクなソングライターの彼は「ファウスト」をモチーフにした組曲“ポップ・カンタータ”を、あやしげなフィル・スペクター風カリスマ・ロック・プロデューサーであるスワン(ポール・ウィリアムス)に盗まれてしまう。レコードのプレス機に頭を挟まれて以来、リーチはマスクをした怪人となり、スワンの夢の音楽宮殿、パラダイス劇場を徘徊するように。デ・パルマのストーリーの語り口はとてもスピーディーでテンポよい。ストーリーは大砲のような勢いで進み、音楽は(特にアリス・クーパー風なパラダイス劇場のエピソードなど)すばらしい編集がなされている。特にビーフ役のシンガー(分裂気味のゲリット・グレアムが演じる)が金切り声でわめき歌うシーンが示すように、この映画はまるでスタジオ54の盛況や、MTV、パンク・ロックの誕生を予言しているかのよう。曲は70年代の小柄なアイコン、ポール・ウィリアムスが書いている(バーブラ・ストライザンドの感傷的なバラード、「スター誕生“愛のテーマ”」にも参加)。彼の演技は、その奇妙で自分をパロディ化するようないんちきっぽい存在そのもの。得意げなスワンが「私以外の完璧な人間など認めない」と宣言するところなどはまさにそうだ。コメディ、ミュージカル、ホラー映画、70年代文明の遺物…この映画は正確な定義がなかなか難しく、そこが一番すばらしいといえる。(Robert Horton, Amazon.com)