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モントリオールの競売で赤く塗られたヴァイオリンが売りに出される。このヴァイオリン、実は4世紀にわたってイタリア(1681年)、オーストリア(1792年)、イギリス(1893年)、そして中国(1965年)とさまざまな国々を転々としてきたものであった…。
カナダのフランソワ・ジラール監督が、持ち主を代えていくヴァイオリンに時を超えた人間の機微を託しながら描いた大河的ヒューマン映画であり、5つのエピソードを連ねながら壮大なドラマが奏でられていく。そうした合間に現代のオークションのシーンがくどいほどに繰り返されるが、その意味がラストで明らかになる趣向もうまい。アカデミー賞音楽(オリジナルミュージカル・コメディ部門)賞を受賞したジョン・コリリアーノと、ヴァイオリン・ソロのジョシュア・ベルによる劇中の音楽の数々もミステリアスな運命のドラマに拍車をかけている。(増當竜也)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
伝説の名器“レッド・バイオリン”に秘められた数奇な運命を壮大なスケールで描くミステリーロマン。バイオリン職人が妻子を失った悲しみの中作り上げたバイオリン。そのバイオリンは多くの人の手へ移り、美しい調べで素晴らしい音楽を生み出していく。
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