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2003年に登場したデビュー・アルバムの中でもっとも驚異的だったのが、ジョリー・ホランドによる本作『Catalpa』だ。もともとは1月に自主リリースされた作品なのだが、ビリー・ホリデイがキャット・パワーのスタイルでアパラチア民謡をカバーしているみたいだという評判は、地元のサンフランシスコからたちまち全米に広がった。レコーディング時のホランドの頭には、これをアルバムという形で発表する気など毛頭なかったという。したがって、いくつかはデモ音源、それ以外は伴奏者に自分の曲を知ってもらうために録音されたものだ。
ホランドは、カナダのオルタナティヴ・フォーク・グループ、ビー・グッド・タニアズの結成に手を貸したが、創造面での食い違いが起こり離脱した。とはいえ、ホランドの音楽はビー・グッド・タニアズのそれに似ている――ただ、もっと風変わりで音数が少なく、いっそうの凄みが感じられる。比較対象としてもっとも適切なのは、1960年代のフォーク・シンガー、カレン・ダルトンだろうが、ホランドの歌声はあまりにも力強く甘美で、いっそヴァン・モリソンが1968年前後に発表したアナログ・レコード群を持ち出したくなる。「All the Morning Birds」ではホランドの歌声が可愛いハチのように辺りを飛び回る。そして、アコースティックでノリのいいブルース「Black Hand Blues」では、ベッシー・スミスとジーシー・ワイリーの霊が降臨する。(Mike McGonigal, Amazon.co.uk)
Album Details
Self-produced debut CD from Texas-bred, San Francisco-based singer-songwriter, Jolie Holland. Founding member and songwriter of popular folk outfit, The Be Good Tanyas. 12 tracks. Anti Inc. 2003.
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