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イアン・マシューズは、60年代後期にフェアポート・コンベンションのメンバーとして、伝統的なブリテイッシュ・フォークと現代的なカリフォルニア風カントリー・ロックを絶妙に溶けあわせたサウンドを作りだすのに一役買った。1969年にフェアポートを脱退したのちも休むことなく活動し、3年足らずのあいだにバンドをふたつ立ち上げ(サザン・コンフォートとプレインソング)、ソロアルバムもリリースした。けれども夢が本当にかなったのは、エレクトラ・レコードとソロ契約を結んだときだった。
ウェストコーストへ移住し、豊かな音楽シーンにどっぷりつかることをかねてから熱望していたマシューズを、エレクトラはL.A.に招いてレコーディングさせただけでなく、サンフランシスコ・バレーに住まいまで見つけてさえしてやった。ウェストコーストの美学を満喫したマシューズはこのレーベルで傑作アルバム2枚をレコーディングした。その2枚をセットにしたのが本作である。
マイク・ネスミスがプロデュースした『Valley Hi』はカリフォルニアのカントリー・ミュージックにおけるほぼ完璧な代表作だが、セルフ・プロデュースした『Some Days You Eat the Bear (And Some Days the Bear Eats You)』ではトゥワングを抑え目にし、ポップ志向が強くなっている。またマシューズは極上のオリジナル曲とともに、すばらしい選曲のカバー曲を織りまぜている。取り上げているのは、フェアポート時代の仲間リチャード・トンプソンをはじめ、ジャクソン・ブラウン、トム・ウェイツ、クレイジー・ホース、スティーリー・ダン、スティーヴ・ヤング、ジェシ・ウィンチェスター、ジーン・クラーク、ランディ・ニューマンのナンバーだ。マシューズの優しく柔らかなテノール・ヴォイスと流れるようなリラックスしたサウンドが美しく彩られた本作は、70年代の心なごませるカリフォルニアサウンドのファンの誰にとっても必須のアルバムだ。(Marc Greilsamer, Amazon.com)
Album Details
Full title - Valley Hi / Some Days You Eat The Bear And Some Days The Bear Eats You. Ex-Fairport Convention lead singer Ian Matthews recorded a pair of inspired albums for Elektra in the early '70s. Valley Hi (1973) was produced by Michael Nesmith and contains many original Matthews classics plus songwriting contributions from Richard Thompson, Jackson Browne and Randy Newman. Some Days You Eat The Bear (1974) continued the mellow L.A. country-rock sounds with songs by Tom Waits, Gene Clark and Crazy Horse with guest guitarist David Lindley among others. A unique blend of British folk and American country rock. Featuring a new detailed interview with Ian Matthews, complete lyrics, rare photos and more. 20 tracks. Water. 2003.