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ライヴ盤はごまかしがきかない。あえてそれに挑戦するアーティストは、いくつかの資質を備えていなければならないだろう。いうまでもなく、演奏技術がしっかりしていることが要求される。しかし、なにより大事なのは、その場の空気をつくりだし、お客さんを引っ張っていけるテンションの高さとエネルギーがあるかどうかだ。その点に関して、上松美香はなかなかいい線を行っている。力強いタッチ。前へ前へと進んでいくノリのよさ。思い切りのよい演奏スタイル。それらが聴く人を喜ばせる。ちなみに、このレコーディングが行われた場所は東京・六本木のテキーラ&シガー・バー。メキシコ人の聴衆を集め、司会もスペイン語ということで盛り上がり具合も上々。ちょっと独特な雰囲気を持ったアルバムとなった。ビデオ、DVD用の映像も同時に撮影されている。上松に加え、数々の楽器をこなすセルソ・ドゥアルテ・ロペスとロドリーゴ・ドゥアルテ・ロペスの兄弟が参加。フォルクローレ・ナンバーでは甲高い音を出すチャランゴが華やかさを添え、ベネズエラのホローポという心が浮き立つようなリズムで演奏される曲では4弦の小型ギター「クアトロ」が活躍する。チェロが朗々と対旋律を弾くかと思えば、2台のアルパによるデュオもある。中南米の名曲を集め、サウンドやリズムの変化をうまくつけたステージで、CDとしても飽きずに聴ける内容になっている。芸達者な共演者に助けられているのも確かだが、その中心にあるのは、上松の爽快感あふれる演奏だ。(松本泰樹)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
人気アルパ(南米のハープ)奏者、上松美香のニュー・アルバムは、六本木で行なわれたスペシャル・ライヴの模様を収録。「コーヒー・ルンバ」「ラ・ビキーナ」「エクアドル」ほか収録。
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