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ドイツが東西に分断されていた1960年代、東ドイツの水泳選手ハリーは、妹のロッテを残して西ドイツへ脱出。その後彼はベルリンの壁をはさんで西から東へ抜けるトンネルを掘り、そこから妹を脱出させようと試みる…。
実際にあったトンネル脱出作戦をモチーフに描いたヒューマン・サスペンス・ドラマ。ベルリンの壁ができた年に生まれたローランド・ズゾ・リヒター監督による執念の作品でもある。最初180分のTVミニ・シリーズを作り、そこから映画用に再編集。ドイツでは10人にひとりは観たと伝え聞いている。一見地味な展開ながらも、観ている間は息をもつかせない緊張感にみなぎっている秀作。東側を決して紋切り型の悪としてとらえず、それぞれの立場の苦悩をも描いているあたりも、ハリウッド型の娯楽映画と違い、当事国ならではの配慮と見識だろう。(的田也寸志)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
東西ベルリンをつなぐトンネルを掘り、29人を東側から脱出させたという実話を基にした感動ドラマ。ドイツが東西に分かれた1961年、突如現れたベルリンの壁によって生き別れた家族や恋人を救うため、西ベルリンのハリーらはトンネルを掘る計画をたてる。