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オリジナルとしては第8弾、ベスト盤とB面トラック集を合わせると10作目となるこちらのタイトルは、その数にあやかってかローマ数字で10を意味する『X』を冠している。プロデューサー陣も多彩な顔ぶれで、それぞれの持ち味がどうLEPPSに生かされているかという点も聴きどころのようだ。
ジョー・エリオットのヴォーカルを中心としたメロディアスなナンバーが多く、中には今どきのポップスといったアレンジも見受けられる。従来のファンは少々とまどうかも。彼らのトリッキーなフェイントにどう受けてたとう?(春野丸緒)
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
錆びつかない人たちである。『ユーフォリア』以来3年ぶり、第8作目にあたるオリジナル作だが、ベスト盤と裏ベストとを勘定に入れると通算10作目。『X』はそれにちなんだ表題なのだろうが、その始動からすでに四半世紀近くを経ているというのに、彼らの提示するものには相変わらず“未知数”の部分がある。旧知の関係にあるマイク・シップリー、エアロスミスの参謀として認知されるマーティ・フレデリクセンのほか、バックストリート・ボーイズなどとの仕事でも知られるアンドレアス・カールソンなど、多彩なプロデュース陣を起用し、いわゆるメタルはおろか“ロック”の枠組みすら飛び超えつつ多種多様な響きをもった楽曲を構築しながら、そこに散漫な印象がないのは、彼らの作/編曲センスが鋭利さを失っていないからだろう。一時はセルフ・パロディへの道を歩みかねない危うさを感じたものだが、やはりこの人たち、侮れない。エアロにもオアシスにもできないことを体現するのが彼らなのだ。 (増田勇一) --- 2002年08月号