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舞台はサンフランシスコ。ある盗聴のプロ(ジーン・ハックマン)が、仕事で不倫カップルの会話を盗み聴いたところ、そのテープには「殺されるかもしれない」との声が。やがて依頼主がふたりを殺そうとしていることを悟った彼は…。
フランシス・F・コッポラ監督が
『ゴッドファーザー』で名声を得た後に製作した小品サスペンスだが、意欲的な作劇法と現代を鋭く見据えた視点により、見事カンヌ国際映画祭グランプリを獲得するに至った隠れた傑作。これをコッポラの代表作とするファンも実に多い。盗聴という、いわば現代ならではの人間不信の産物をいち早く映画のモチーフとした斬新性。主人公が、いつしか自分が盗聴されているのではないかと妄想を抱き始める不気味な展開。音を巧みに用いた音響と、デイヴィッド・シャイアのピアノをメインとした静かながらも不穏な響きのメロディなど、すべてのパートが優れた成果を収めている必見作。(的田也寸志)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『地獄の黙示録』のコッポラ監督がプライベートフィルムに近い形で演出したサスペンスドラマ。プロの盗聴屋が次々と他人を盗聴していく様子を克明に描いている。ある盗聴屋の男は自分が盗聴されているという強迫観念に陥り、孤独と恐怖に駆られて行く。