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ビル・エヴァンス・トリオが1961年にヴィレッジ・ヴァンガードに出演した時のライヴ演奏は
『WALTZ FOR DEBBY』と
『Sunday At The Village Vanguard』にその大半が収録されている。それらの演奏はもちろん、12枚組のエヴァンスのリバーサイド・コンプリート・ボックスにも入っている。そうなると、それらの演奏と本作の違いはなにかという疑問をもつ人も多いだろう。
まず演奏についていえば、初登場テイクは1曲(DISC1<2>)。これは突然の停電のため、録音が途中で途切れてしまいオクラ入りになっていた不完全テイクだが、ファンがその発表を熱望していた伝説的な演奏だ。この1曲がついに日の目をみた意義も大きいが、それだけでなく本作の魅力は歴史的なセッションを編集することなく、当夜のしゃべりやアナウンス、メンバーとのやりとりまでを含め、そのままの状態で完全に再現した点にあるといっていい。別の言い方をすればドキュメント性ということ。生身のエヴァンスに肉薄できる日本独自の特別企画3枚組だ。(市川正二)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
ベスト・トリオと語られるベース奏者ラファロとの最後の共演となった61年6月25日、5回のステージが3枚に収まった貴重な完全収録盤。この10日後、25歳の天才ラファロは交通事故で死去。DISC-3の(2)(3)は図らずも彼の遺作にふさわしい胸打つ俊英のプレイだ。