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4.0 out of 5 stars
自分の中の乙女を再発見(大発見?)する瞬間, 2002/7/5
ときめきメモリアル。 それは、たくさんの大きなお兄さん達をときめきの彼方に誘った伝説のゲーム。 それが今度は満を辞して、大きなお姉さん達を相手に新作を打ち出してきたというのです。 ノウハウというものは、馬鹿にしてはいけません。 実にあなどれない仕掛けをたくさん秘めたゲームなのですね、これが。幼馴染みとともに読んだ絵本の世界。 森の中の教会で、離ればなれになってしまった王子を待ち続ける姫の伝説。 「きっと王子は迎えに来るから」そう約束して遠い場所へ去った、記憶の彼方の小さな男の子。あれは…真実の記憶、それとも夢? …………とまあ、お尻がかゆくなるくらいに「これでもか」な設定、 ゲームのオープニング、高校の入学式で(お約束式に)出会った男の子(今回のメインヒーロー)の、 お見事なまでの王子様設定が、もう、たまりません。 成績優秀、眉目秀麗、現役モデルで、しかしなぜか孤独の影。 気恥ずかしいでしょう。そりゃそうです。 今どき、少女漫画にだってここまでのキャラは滅多に出てきません。流石、藤崎詩織を生み出したコナミさんです。 どうせやるなら徹底的に。本当、お見事な仕事ぶりです。 しかし、このゲームの真の恐ろしさは、 半ば冗談半分に設定を笑い飛ばしながら始めた、そのあとにやってくるのです。 お約束という言葉が、どかどか脳裏を渦巻いているのに、 細かく設定された会話とイベントが、プレイヤーを容赦なく、 キャラクターのフィールドに引き入れてしまいます。 気が付くと、その、こっぱずかしかった筈の王子様の設定にベタ惚れ。 苦労の果てに辿り着いたエンディングでは、あまつさえ涙すら流れてしまいます。 そして、唐突に気付くのです。 決して、このゲームは現実になりえないことを、私達プレイヤーは知っている。 けれど、私達はこの現実を冷めた振りして生きているのと裏腹、 意外なまでの乙女心で、このアンリアルな伝説成就のラストを彩る夢の世界に、 限り無い憧れを、実は全く捨てずに、日々を暮らしているのだと言うことに。 このゲームは、そんな自分の可愛らしい部分を、見事に綺麗に、引き出してくれます。 そして何より素敵なことは。ゲームの終わった後、なんだかとても幸せになれます。 しょせんは夢と落胆するのではなく、 こんな夢ならまた味わってもいいかなと、ほこほこ浮き上がった気分になれるのです。 そう馬鹿にしたもんじゃありませんよ? 日頃お疲れのあらゆる女性達、心のビタミンに、ぜひどうぞ。 B'zのテーマ曲もかなり、効いてます。泣かせますよ~!?
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