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パティ・スミスのようなシンガー/ソングライターが、『Land(1975-2002)』のようなまったくのアンソロジー・アルバムを出すなんて、なんだかそぐわないようにも思える。何しろこれまでヒットしたシングルといえば、「Because the Night」だけなのだ。それでもなお、ニューヨークの初期パンクシーンへ、元祖フェミニスト詩人として彼女が与えた影響力は、今も彼女をアメリカン・カウンターカルチャーのアイコン的な存在にしている。そういう意味で『Land』は、40年に渡る揺るぎないキャリアの枠組みをとらえる役割を果たしている。
2枚組に全31曲、ほぼ2時間半の音楽を収録した『Land』は、スタジオ録音アルバムからの曲で始まり、特に1978年『Easter』に重きをおいている。「Dancing Barefoot」「People Have the Power」 「Gloria」「Rock 'n' Roll Nigger」「Frederick」そしてもちろん「Because the Night」など、名曲はすべて網羅している。このCD用に特別カットされた2曲のうちのひとつとして、プリンスの「When Doves Cry」の新録音ヴァージョンも収録されている。
ディスク2は、ギグやインターネットからセレクトされた曲が目当てのファンが喜ぶ内容だ。まず最初は1974年の「Piss Factory」を含む初期のデモ、そして『Horses』以前に録音された2曲「Redondo Beach」「Distance Fingers」。続いて「Dead City」」「Spell」「Boy Cried Wolf」など2001年の全米・ヨーロッパツアーでとられたものを中心とした未発表ライヴ録音、それからスタジオのアウトテークという内容だ。スミスは自らリマスターを手伝い、ブックレット用にファンの写真などを用意したという。
パティ・スミスの人気が『Land』で再燃するとは思えない。しかし、ひとつひとつの曲に満ち満ちた惜しみない汗、飢え、インテグリティは、決して金儲けに走らなかったひとりのアーティストの驚くべき姿をファンたちに伝える。(Kim Hughes, Amazon.co.uk)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
75年から現在までのパティ・スミスを知るための文庫本のようなもの。DISC-2はデモ・テイクや最近のライヴなど未発表テイク集。プリンスのカヴァー、最後の朗読が胸に突き刺さる。歌うことは闘いだ、と思い知らされる。そして闘いはとても長いのだ。
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