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ひとりの老人(緒形拳)が何者かに殺害され、ふたりの刑事(丹波哲郎、森田健作)が事件を担当し、日本中をかけめぐる。やがて、その事件の影に若き天才作曲家・和賀英良(加藤剛)の存在が浮かび上がっていく。そして和賀は、交響曲『宿命』を作曲し、自らの指揮・ピアノ演奏でそれを披露しようとしていた…。
松本清張の同名ミステリ小説を原作に、松竹の巨匠・野村芳太郎監督が壮大なスケールで映画化したヒューマン社会派サスペンス巨編。ドラマの後半は交響曲『宿命』と日本の四季折々の風景をバックに、事件の謎解きとともに、父と子の逃れられない宿命の絆が浮き彫りにされていき、これでもかと言わんばかりに観客の涙腺を刺激する。
豪華キャストもそれぞれ柄に合った好演をみせてくれているが、特に丹波哲郎の貫禄に満ちた名演は忘れ難い。日本映画が、日本映画だからこそなしえた、日本映画ならではの奇跡のような大傑作。(的田也寸志)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
松本清張原作の社会派サスペンスドラマを、橋本忍と山田洋次の共同脚本で映像化。親子の“宿命”を断ち切り、音楽家として成り上がった和賀英良の目の前に、突如封印された過去が突き付けられる。男の意地とトラウマを映像的に見事に交錯させた傑作ドラマ。