内容紹介
心に抱くささやかな夢と、埋まらない孤独感…。
それらを満たすため、わたしたちは"何か"に溺れてゆく。
現実の痛みから目を逸らし、"夢"を追い続けた"ごく普通の人間たち"の破壊的な行く末を、痛々しいまでの壮絶なストーリー&驚異のハイスピード・ビジュアルで描く、新世紀の[恐怖映画]が誕生!
前代未聞の映像体験に、あなたは最後まで堪えられるか?
【ストーリー】
コニー・アイランドの寂れた海岸。
古びた煉瓦アパートに暮らす、孤独な未亡人サラ・ゴールドファーブ(エレン・バースティン)と1人息子ハリー(ジャレッド・レト)。心優しいハリーだが、定職にもつかず、いつも恋人や友達の家に入り浸りブラブラしている。
家に閉じこもってチョコレートを頬張りながらTVを観るのが何よりも好きな母のもとに、ある日、1本の電話がかかってくる。それは、ごひいきのテレビ番組への出演依頼だった!
夢中になったサラは、ハリーの卒業式に家族3人で写した写真を見る。そこには息子と共に赤いワンピースを着た若き日の綺麗な自分がいた…。母は、晴れのTV出演の為にもう1度赤いドレスを着ようとダイエットを決意する。
一方、ハリーと彼の新しい恋人マリオン(ジェニファー・コネリー)は、孤独と苦悩の日々が相手によって救われることを期待しつつ、少しずつ互いの心を開き始めていた。2人の愛は、現実世界からイヤなことをシャットアウトした人工的な逃げ場として燃え上がり、マリオンの家の床で静かに横たわりながら将来の幸福という大きな夢を語ることに費やされる。
そんな2人に友人タイロン(アーロン・ウェイアンズ)が耳よりな話を持ってくる。麻薬の売人をやり、荒稼ぎをしようというのだ…。
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TV番組に出演するため、ダイエット薬を飲むうちに、その薬の中毒になった主婦。そして彼女の息子と恋人も、お金を得るために麻薬売買に走り、自らの体もドラッグに蝕まれていく…。
ドラッグ映画は数多くあるけれど、これほど生々しくドラッグと人間の関係を描いた映画はないだろう。ストーリーはシンプルだが、その描き方は斬新。ドラッグが体内に注入されていく映像は、見ているだけでも中毒になった錯覚に陥り、頭痛がしてくるほどだ。
麻薬がどのように精神と体を破壊していくかをリアルに描いた本作で、主婦を演じたエレン・バースティンは、アカデミー賞主演賞候補になった。共演はジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー。
『π』のダーレン・アロノフスキー監督作。(斎藤 香)