このCDについて
エディ・ヒギンズ・トリオ、ピアノ・トリオ編成でのアルバム。メンバーは、エディ・ヒギンズ(p)、ジェイ・レオンハート(b)、ジョー・アシオーネ(ds)。「枯葉」、「エンジェル・アイズ」などスタンダードのヒット・パレードを、彼らの世界のなかで見事に作りあげています。
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2000年発表の『ベッドで煙草はよくないわ』はギター入りの変則トリオだったが、2001年発表の本作はベース&ドラムスを伴った通常のピアノ・トリオ編成。例によってスタンダード中心の選曲だ。
ごく当たり前の編成で当たり前の曲をやっているのだが、ヒギンズでなければ絶対に出せない独特の香りが漂っていて、つい聴きほれてしまう。そんな感触のアルバムだ。
ヒギンズ特有の柔らかなタッチも心地よいが、アレンジの妙にも魅せられる。<1>は、ダイナ・ワシントンやエスター・フィリップスの歌でヒットしたおなじみの曲。<4><5><6>と、ビル・エヴァンスの演奏で知られる曲も多く取りあげているが、同じ曲でもこの人が弾くと、エヴァンスとはまったく違った人なつっこい演奏になって、思わずニヤリとさせられる。
けっして大物でもなければ、ジャズ・ピアノ史上に革命をもたらしたイノヴェイターでもない。しかし、聴くとなぜか嬉しくなるピアノである。ヒギンズのピアノには、B級映画の楽しさに通じる魅力があるといえるだろう。(市川正二)
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