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ブロードウェイで6136回という上演記録を残した、傑作ミュージカルの映画化。新作ミュージカルのバックダンサーを選ぶオーディションで、予備審査で残った17人のダンサーが、演出家を前に自分自身を吐露していく。
劇場のステージで各ダンサーが自分自身を語りながら歌い踊るという設定は、原作に忠実だ。彼らの過去を映像で再現するという余計な冒険に出なかったことが、舞台版のファンにはうれしい。ただ、マイケル・ダグラスが演じる演出家と、すでにダンサーとしての盛りを過ぎた、かつてのスター、キャシーとのロマンス部分は強調され、このあたりはハリウッド的。
映像としてのダンスは舞台版よりダイナミックさを増しているが、この物語がもっとも感動させる部分、すなわち、苦悩やトラウマを抱えたダンサーたちの生々しい「汗と熱と涙」は、当然のこととは言え、舞台版には及ばない。映画ととともにオーディションは終わり、その結末は、ブロードウェイの現実と、選ばれた者のさらなる過酷な未来を教えてくれる。ラストの群舞「ワン」の華やかさの点では、明日の運命も分からないダンサーたちへの賛辞として映画版に軍配を上げたい。(斉藤博昭)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ブロードウェイのヒットミュージカルを、『チャーリー』のR・アッテンボロー監督が映画化。新作のバックダンサーオーディションに集まった、青春と情熱をかけて踊り競う若者たちの姿を描く。舞台監督ザックが、彼らの人間性までも浮き彫りにする。