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海洋生物学者の父とともに、「ペペロンチーノ号」で世界の海を渡り歩く少女ナナミ。彼女の一番の友だちは、赤ん坊の頃からずっと一緒だったシャチのティコだ。1994年の放送作品で、20本目の記念作品として「世界名作劇場」としては初のオリジナル作品となった。現代を舞台にした海洋冒険ファンタジーだ。
ナナミの父は「ヒカリクジラ」という幻の生物を探し求めていたが、その兵器利用をたくらむ企業、GMCがナナミたちを追ってくる。さまざまな海での冒険を経てヒカリクジラと遭遇したナナミたちだったが、ヒカリクジラはGMCによって捕獲されてしまう…。
“現代”の“ファンタジー”を、「世界名作劇場」でやる必要があるのか?という議論は、放映当時もあったようだ。しかし、「地球には知られていない真実がまだたくさん隠されている」というテーマにはやはり心が躍る。科学万能(と言われている)社会に生きる子どもたちに“今”必要な物語は、なるほど、こういう話なのかもしれない。
ラストが若干観念的になってしまうのは残念だが、世界のあちこちをまわっていく展開は単純に楽しい。ちなみにナナミの亡くなったお母さんは日本人という設定で、一行が日本を訪ねるというほほえましいエピソードもある。(安川正吾)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
1994年度中央児童福祉審議会特別推薦作品となった名作シリーズ第3巻。ナナミが豪華客船で車椅子生活を送っている少年と出会う第11話「プリンセス・ナナミ エーゲ海の夢」から、第15話「素晴らしき団結!空に舞うナナミ」までを収録する。
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