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フランスの名匠クロード・ルルーシュ監督による、上映時間3時間に及ぶ超大作。ルルーシュ監督というと、女性的でロマンティックな作風というイメージが強いが、『愛と哀しみのボレロ』を見る限り、そのダイナミックな構成と3時間を一気に見せきる力強い演出力は、極めて男性的と言える。
本作はルルーシュが自らのキャリアの集大成として挑んだ作品であり、また1974年に監督したもののカンヌ映画祭で酷評された、一族三世代にわたる愛のドラマ「マイ・ラブ」の汚名挽回を賭けた作品である。原題の「あの人たち、この人たち」が指すように登場するのは4つの芸術家の家族で、45年間にわたる彼らの人生をドラマティックに描いている。
物語は1930年代のモスクワ、パリ、ベルリン、ニューヨークに始まる。4人の芸術家たちは戦争に遭遇し、過酷な戦後をも生き抜く。そして1980年、ユニセフのチャリティ・コンサートのためにパリ・トロカデロ広場に彼らは集まる。
ラスト17分における、ボレロに乗って踊るジョルジュ・ドンの躍動する肉体が圧倒的。そして苦難を乗り越えた、それぞれのエピソードの登場人物たちが一堂に会する姿は感動的とさえ言える。なおこの作品には上映時間4時間23分にわたる、さらに長尺な「完全版」も存在する。(斉藤守彦)
内容(「Oricon」データベースより)
露、仏、独、米で活動していた音楽家、舞踏家の4つの家族が、過酷な戦争時代を過ごしながらも踊り、演奏に身を投じた激動の45年間を綴るクロード・ルルーシュ監督によるドラマ。