内容紹介
封印バージョン 禁じられた15分の未公開映像収録!最新デジタル・リマスターにてグレードアップした映像&音響!
12歳の少女リーガンに取り憑いた悪魔を抹殺すべく、エクソシスト(悪魔祓い師)の想像を絶する闘いが始まる。'73年公開時に世界中を大パニックに陥れたオカルト映画の最高峰が、27年の眠りから目覚め、復活。このディレクターズカット版は伝説の"スパイダーウォーク"をはじめ、当時ショッキングすぎるとしてカットされた15分の未公開映像を収録。さらに、全編に渡って最新デジタル処理された映像&音響が、5.1chサラウンドEX収録により、かつてない恐怖を生み出す!
映像特典…1.TVスポット4種類、2.ラジオスポット2種類(音声のみ)、3.オリジナル劇場予告編2種類 音声特典…ウィリアム・フリードキン監督による音声解説収録
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1970年代初頭、全世界を恐怖のどん底にたたき込んだ、ウィリアム・フリードキン監督のオカルト映画である。2000年に作られた「ディレクターズ・カット版」を見ると、ショッキングな映像の数々もさることながら、実はこの映画の恐怖演出の根底にあるのが“信仰と人間”のあり方だということが、強く伝わってくる。80年代に流行した、演出思想がグロテスクさに屈服してしまったスプラッタ・ホラーや、前世紀末の日本で雨後の竹の子のように増殖した、瞬発的な条件反射で相手を驚かす(「怖がらせる」のではなく)Jホラー作品とは一線を画す、まさしく恐怖映画の金字塔である。
人間が生きる上で、拠り所とする信仰が、逆に人間に牙をむいたら…。人間と信仰の関係をより良き方向に導くはずの神父にも、心の闇は存在し、悪魔につけいられてしまったら…。フリードキンの演出は、少女の股間に十字架を突き刺して血まみれにしたり、伝説の首180度回転、スパイダー・ウォークと、思わず目を背けたくなる強烈なビジュアルで恐怖心を煽るが、実は信仰という目に見えないもののダークサイドを娯楽映画として描くため、わざとそうした方法をとっているのではないだろうか。本来は哲学的なまでに、思想性の強い作品なのである。フリードキンから引き継いでジョン・ブアマンが撮った『エクソシスト2』は、その思想性がエンタテインメントを屈服させてしまったが。(斉藤守彦)