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ハード・ロック、プログレッシヴ・ロックの出現により、テクニックを誇示し、音楽的な理論ばかりが先行してしまったロック・シーンに対しての不満が頂点に達した70年代後半に登場したセックス・ピストルズは、あらゆる意味で革新的だった。音楽の知識や楽器のテクニックをまったく必要としない暴力的で性急なバンド・サウンド、メジャのレコード会社、政府からロイヤル・ファミリーまでを揶揄(やゆ)・攻撃する命知らずのリリック、ビリビリに切り裂いた洋服を安全ピンで留めるファッション、短くカットされツンツンに立てられたヘア・スタイル、テレビ番組に泥酔状態で出演、「FUCK」を連発するというデタラメな態度。彼らが体現した「パンク・ロック」は、当時の音楽シーンに凄まじい衝撃を与えると同時に、80年代以降のロックのあり方を決定した、きわめて重要な出来事だったのだ。
本作は、セックス・ピストルがこの世に残した唯一のオリジナル・アルバム。パンクのテーマソングともいえる<8>、放送禁止にもかかわらず全英2位を記録した<5>。そのすべてが伝説だ。(森 朋之)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
時代や体制社会に対する怒り,不満が爆発したパンク・ムーヴメントの頂点に立つセックス・ピストルズ衝撃のデビュー・アルバム。「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」「アナーキー・イン・ザ・U.K.」「拝啓EMI殿」など権者への挑戦状ともいえる内容だ。