内容(「CDジャーナル」データベースより)
まずタイトルが素敵です。深いです。哲学です。相変わらずフィッシュマンズの全面プロデュース,ということはサウンド的にふわふわと漂うような浮遊感が楽しめる仕掛け。そこに乗る色気&雰囲気ばっちりのヴォーカルが何とも暖かい。冬に合うんですね。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
96年に発表された2枚のマキシ・シングルにより、その存在が気になっていた女性シンガーのファースト・アルバムがついにリリースされる。聴いてみれば、ゆっくり、じっくり、自分の時間の尺度を大切に作ってきたことが実感できる。マキシから引き続き、6曲をフィッシュマンズの佐藤伸冶が、2曲を同じく柏原譲がプロデュース。芯がはっきりしているものの太く丸みを帯びた質感のビートと、最小限のギター、あるいはキーボードの上に彼女のヴォーカルがのり、それをひとことでは形容しがたい深いアンビエント・サウンドが静かに包み込む印象。ソウル、レゲエ、ジャズ、フォークといった要素があるものの、完成した音楽はノンカテゴリー。微妙なニュアンスを大切にしたサウンドの中で、彼女の声が大きく、生々しく浮かび上がる。そっと、独り言のように歌う声そのものから、日常の中で愛しい人を想う時のよろこびやせつなさ、渦巻く激情が感じ取れる。とてもパーソナルな感触だ。 (渡辺淳) --- 1997年12月号