内容(「CDジャーナル」データベースより)
この作品っていいよお。パットとフルゼールの共演がウリだけど,それ以上の聴きどころは曲のよさ。マークと2人のギタリストの自作集で,子供の頃の夏のほんわりした想い出を楽しく語り合うような曲,そして演奏だ。ベンチャーズ風のマーク作7なんて最高!★
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
マーク・ジョンソンがついにやってくれた。長らく待望されていたツイン・ギター・グループのベース・デザイアーズをヴァージョン・アップして、理想的な形で復活させたのである。正確に言えば、ベース・デザイアーズの復活ではない。同じ編成で、さらなる音楽を追求してみせたのがこのアルバムだ。ベース・デザイアーズではジョン・スコフィールドとビル・フリゼールのツイン・ギター(ドラマーはピーター・アースキン)が新鮮な響きを醸し出していた。今回ジョンソンが選んだギタリストはジョンスコに代わって何と、何と、パット・メセニーである!!! 彼とフリゼールの初共演はとにかく強烈だ。イメージとしてはタイプのまったく違うギタリスト2人である。しかし両者がこうやって同じ場所で音を出しているのを耳にすると、意外なほど共通したサウンドの持ち主であることが分かって興味深い。そのキーワードは、フォーク的なサウンドであり牧歌調のムードだ。このアルバムで2人のギタリストは徹底的にそうした演奏を追求してみせる。彼らにとってのルーツ・ミュージックは、この作品に聴くようなアメリカのフォーク・ミュージックにあるようだ。そのことは2人が残してきたこれまでの作品でも強く感じていた。それがジョンソンというまとめ役を介して、ここでは何のてらいもなく純粋な気持ちで表現されていく。自分のリーダー作ではない、という気安さも手伝ったのだろう。それだけにパットもフリゼールも演奏することを心から楽しんでいるような風情を感じさせてくれる。しかもリーダーのジョンソンは全編に通じてほとんどサポート役に徹し、2人のギタリストを前面にフィーチャーしてみせる。それでいて10年以上も前にベース・デザイアーズで追求してみせたコンセプトを発展させたような音楽性を彼は提示してみせるのだ。これもアルバムの出来に一層のインパクトを与えるものとなった。 (小川隆夫) --- 1998年02月号