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ワーグナー : 楽劇<ラインの黄金>全曲
 
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ワーグナー : 楽劇<ラインの黄金>全曲

~ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (アーティスト, 演奏), マンゲルスドルフ(シモーネ) (アーティスト), ドミンゲス(オラリア) (アーティスト), フィッシャー=ディースカウ(デートリッヒ) (アーティスト), ケレメン(ゾールタン) (アーティスト), et al.
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1. ラインの黄金*楽劇

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5.0 out of 5 stars ショルティ盤と東西の双璧をなす記念碑的名録音!, 2005/3/23
1950-60年代という時代は、娯楽が少なかった。しかしひとびとは、自らの教養を磨き高めることで、お金とは関係のない、崇高な悦びを知ることができた。文学や芸術とは、本来はそういう「愉しき悦び」であったはずである。

折も折、モノーラルからステレオへとテクノロジーが進化・移行し、それに伴って「指環の全曲録音」などという途方もないプロジェクトが立ち上がった。これが有名なショルティ/デッカ/カルショウのそれである。今聴いてもそのスペクタキュラーな録音には驚かされるし、当時のステレオマニアが左右のスピーカーの間を逃げ回るミーメを発見して驚喜したとしても、少しも不思議ではない。そういう崇高な娯楽が確かに存在したのがこの時代であり、それはもう戻ってくるととはないだろう。

そのショルティ盤に当時のDGが威信をかけて対抗したプロジェクトが、このカラヤン/BPOによる全曲録音だ。こちらも録音からしてデッカを相当意識したのは間違いなく、しかもそれが見事に結実しているのは驚くしかない。

ショルティ盤と比較しての唯一の弱みは、キャストに統一性がないことである。特に、空前絶後の名唱を聴かせるF=Dのヴォータンがこの「ラインの黄金」だけ、というのはやはり残念である。間違いなく最盛期のF=Dの美声、朗々と響くばかりだけでなく、知性と威信をここまで感じさせるのは流石の一言に尽きる。ショルティ盤のロンドンは「イカニモ大時代の遺産」的な声であったが、F=Dは現在聴いてもまったく違和感がないばかりか、現在でもこれを越えるヴォータンはいないと私は信じている。

他のキャストも万全。豪華男声陣の名唱をこれでもかこれでもかと堪能させてくれる。
カラヤンとBPOの音楽も流麗でありながら男性的でもあり、この曲の示す情景を一分の隙もなく再現する。純音楽的にとらえ完成させていながら、映画音楽のようなスペクタクルにも欠けていない。
そして忘れてならないのが、デッカに負けず劣らず素晴らしい録音だ。弦のクリアネスと胸のすくような金管の咆哮は、それだけでも聴くものをエクスタシーに誘う。20世紀の遺産として、真っ先に挙げねばならない録音、であろう。

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2 of 3 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 壮大なワーグナー, 2004/4/3
カラヤンの演奏はもともと非常に壮大なこの楽劇を、さらに掘り進み、劇的さを限界まで引き出した演奏です。ベルリン・フィルとカラヤンが一番勢いにのっていた時期の録音だからでしょう。そして録音会場のベルリン・イエス・キリスト教会の天を突くような残響も、この録音の美しさを引き出すのに、一役かっています。目を閉じるとヴァルハル城が脳裏に浮かんできそうです。
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