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シューベルト : ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 D.845
 
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シューベルト : ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 D.845

~ 内田光子
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登録情報


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2. ピアノ・ソナタ第9番ロ長調D.575

楽曲詳細
  1. ピアノ・ソナタ第16番イ短調
    作曲: シューベルト
    内田光子

  2. ピアノ・ソナタ第9番ロ長調
    作曲: シューベルト
    内田光子


商品の説明

内容(「CDジャーナル」データベースより)

内田は愛用のピアノで,1音1音の響きを丁寧に紡ぎながら弾き進めており,その音色美は,当シリーズの以前のCD同様,強く印象に残る。そして,練りに練った解釈が示されているが,語り口はあくまでも自然体であり,聴き手に親近感を与える演奏。★


内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)

今、内田は“シューベルトの時代”のまっただ中にいる。かつて“内田のモーツァルト”が一世を風靡した時よりも、さらに深淵な音楽の広がりを感ずる。シューベルトの音楽を通して、彼女の演奏が成熟度を高めていったことは疑いのないところだろう。シューベルトはかくあるべしとか、いかにも勉強しましたといった受け売りや押し売り的要素は皆無。誰か近しい人に自然な語り口で、心おきなく話しこむような“親しさ”が、演奏からはにじみでている。自然体でありながら俗気がなく、聴いていると“シューベルトってこんなに身近なんだ”と素直な気持ちになれる。内田はまた“垣”をひとつ超えたのだ。第16番が特にいい。瞑想的な第1楽章、ほのぼのとした第2楽章など、歌いまわしとか息遣いとか幽玄な風情さえただよわせ、ジンワリと心の奥にしみわたってくる。例によって自前のスタインウェイ(1962年製)を駆使しての快演。内田のシューベルトは今が“旬”である。 (斎藤弘美) --- 1998年11月号

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5つ星のうち 5.0 日本人である私を意識したシューベルトのソナタ16番, 2004/8/15
By ジェラール火鉢 (倫敦・巴里・横濱) - レビューをすべて見る
シューベルトのソナタは、素晴らしい作品で、世界中のどこでも通用する価値を持っているけれども、同時に非常にローカルで、方言で話されているような感じを抱くことがある。シューベルトのソナタでは、長いことリヒテルの演奏を愛してきた。それは彼の演奏が上記の両方の要素を含み、そしてどちらかというとローカルな、そこの空気を吸い、物を食らった人でないとわからないような味わいを漂わせていたからだ。しかし内田光子の演奏は、ローカルでわかりにくい方言を話すシューベルトという男を磨き上げ、ローカルであると同時に、嬉しいことに日本人の回路で理解できる演奏にしてくれている。シューベルトのソナタ16番は彼自身会心の作と考えていたようだが、まさにその通りの作品である。なおこの作品も二ノ宮知子の音楽漫画「のだめカンタービレ」に登場した(と思う)。こういう演奏を聴くと、自分が日本人であることを意識する。内田さんにとってはこういう評言は不本意かもしれないが、でも素晴らしい演奏であると私は思う。
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3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 友人=シューベルト, 2009/8/4
シューベルトが無くなって

160年もの時を経て

内田光子と言うピアニストが

「これは死んだ友人が書いた悲劇なの、あの人だけの力じゃ広めることが出来なかったから、私も、その友人の友人と同じように、死んだ友人の悲劇を…ただただ残しただけなのよ」

ピアノソナタ第16番イ短調D840

金、名誉、欲望…‥

いいや、

…最終的に、死んだ友人の悲劇が、僕のこころに残る。

シューベルトの音楽は聴けばよいのではない。
残らなければ、残さなければ、友人を忘れ去ってしまうことになろう。


内田光子。僕はこの人が最高に好きである。
良き音楽家!
良き仲介者!
ありがとう、新しい友人が出来ました。
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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 シューベルトへの共感に満ちた奥行きの深さと素晴らしいテクニック, 2009/7/31

シューベルトのピアノソナタ16番は実際聴いてみるとスケールの大きい素晴らしい名曲なのだが、全集録音以外で録音される事はあまりない。内田光子の演奏はここでも深い洞察力と高度なテクニックによる幅広い表現力でこの難しい作品を見事に弾き切っている。そして何よりも素晴らしいのは、内田光子の演奏がシューベルトへの共感に満ちているのだ。シューベルトの音楽を弾くためには何よりもこの共感が必要だ。アンスネス、ブレンデル、ぺライアなどどんなに素晴らしくシューベルトが弾けても、シューベルトの感情の流れに完全に共感していないため音楽に距離感が出てしまう。そこがシューベルトの演奏で一番難しいところだと思う。

ピアノソナタ14番で、感情の激しい揺れが作品に現れ始めたシューベルトのピアノソナタだが、深い絶望ばかりが目立っていた14番に対して、この作品ではさらに幅広い感情の揺れが大きなスケールで表現されている。内田光子の素晴らしいところは、シューベルトの和音のソノリティを理解していて、どんなところでもその和音のバランスから出てくるニュアンスを大切にしているところだろう。
和音のニュアンス、そしてその移行から表現される心の移り変わり、この襞をまるでシューベルトの心を知っているかのように内田光子は表現している。
スケルツォ〜トリオへの展開でのロウソクがともったかのような人の温もりを求めるようなシューベルトが聞こえてくる。また第二楽章での早い3連符のパッセージでの鮮やかなペダリングによって、本当に美しく燃え上がるような感情表現も圧巻。

9番は初期の割と悠長なシューベルトの音楽が展開されるが、初期の作品の中ではバランスの取れた名曲。特に第二楽章のアンダンテで見せる懐かしさに満ちた温度感は極めてシューベルトらしい音世界だ。内田の演奏はここでも人間シューベルトの感情の流れを極めて大事にしている。

内田の共感によって、聴き手もシューベルトへの共感を憶えるという稀有な体験ができる、これが内田光子のシューベルト全集録音の功績であり、聴き手にとっては最大の喜びではないかと思う。
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