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舞台は20世紀初頭、アメリカ北東部の町。心優しい少年スターリングは、ある日森で、母親を亡くしたあらいぐまの子どもを拾う。ラスカルと名づけられたそのあらいぐまは、スターリングのかけがえのない友だちとなるが、近隣のトウモロコシ畑を荒らすようになり、スターリングはある決断を迫られる…。スターリング・ノースが、自らの子ども時代の思い出をつづった「はるかなるわがラスカル」をアニメ化した、1977年放送、第3作目の「世界名作劇場」。
本作の見どころは何と言っても、ラスカルのキュートさだろう。食べる前に何でも洗ってしまう、あらいぐまという動物自体が何とも目新しく、当時の子どもたちの間では一大ブームを巻き起こした。お話のほうは、ラスカルや周囲の人々とのやりとりを通じて成長していく少年スターリングの様子をゆったりとしたテンポで描いた、「名作」シリーズ初期らしい良心的な作品だ。
ウェントワースの森をはじめとする大自然、スターリングが熱中するカヌー作り、食卓に上がるポテトチップなど、随所に登場するアメリカらしいアイテムは、視聴者にとっては「広大なアメリカへの憧れ」を喚起させるものだったのではなかろうか。登場人物たちが、今ではアナクロに感じられるほどに丁寧な言葉遣いなのも、「古きよき時代」っぽさを演出していて良い。(安川正吾)
内容(「Oricon」データベースより)
母親を殺されてしまったアライグマと動物好きの少年との交流を描いた、スターリング・ノース原作による心温まる物語。声の出演には内海俊彦、野沢雅子ほか。第1~4話収録。