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常にふわもの熟練ミュージシャン界からのきびしい検閲(けんえつ)の目にさらされてきたキャメルの演奏と思わず引き込まれる楽曲は70年代初期プログレッシヴ・ロックのひとつの典型と言っていいであろう。ギターと語り部風のヴォーカル担当のアンディ・ラティマーを導き手としたこの「The Snow Goose」は、子ども向けおとぎ話をベースに作り上げられた見事なコンセプト・アルバムである。
イントロの「The Great Marsh」からそのリプライズで幕を閉じる終幕まで、物語はピーター・バーデンズの筆致の中で甘く清らかに表現される魔法を解き明かしていく。ヴィルトゥオーゾ・リレー(名人演奏リレー)の中でメロディックなリズムは飛び立ち、ドラマティックなクライマックスで急降下するのに並行して延々と続くインストゥルメンタルは華やかに鳴り響き、静寂が後を追う。キャメルの3rdアルバム「Snow Goose」は無類の整合感をもって語られた霊感たんとして虚空にそびえ立つ。(John Milward, Amazon.co.uk)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
小説家ポール・ギャリコの名作『白雁』をテーマにしたコンセプト・アルバム。75年に発表された本作は、彼らの3枚目にして最高傑作との呼び声も高い、まさに名作だ。